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>>61

そう、凪彦様。僕は特に先祖の血が色濃く出てるみたいでね、1番容姿が似ているんだ。だから僕の花衛になりたがる親族は沢山居たよ。うん、代々から続いている一族だよ、まぁでも…僕の代で途絶えるけどね。
(自身の口から出た先祖の名をぽつりと呟いたあと、元は花衛の一族だと聞いて驚いたと言う事を伝えられ、先祖返りだと言う事にも触れられては小さく頷き再び先祖の名を上げ、御花を宿した歳や咲かせた御花の種類,位置等は伏せて先祖の血が濃く1番容姿が似ていると、その為親族が自身の花衛になりたがる者は沢山居たと言い、代々から続いている一族だがそれも自分の代で途絶えるだろうと言う風に述べて。先祖に重ねられ自分自身として見られる事は無かったと肯定すれば抱き締められ、ぽんぽんと背中や頭を撫でられると驚くも、お母様も昔はしてくれていたなと懐かしい思い出に浸り、放されると少し寂しく思うも強請る事はせず、相手の言葉を聞いては花憑きに嫌悪感を抱いていたのなら自身は良いのだろうかと思えば、小首を傾げ問い掛け、自分自身として見て貰える事は嬉しいが元は花衛でも今は花憑き故に、相手に存分に舞い上がりなよと言われても箍を外さずに相手の返答を待って。)
…僕は、良いのかい？僕自身として見て貰える事は嬉しいのだけど、元は花衛と言えども今は君が嫌悪感を抱く花憑きだよ。