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空の色が橙色から夜闇に染まる頃。
アイゼルは再び温室へと訪れてきた。
手元には二つの駕籠があり、ホワイトウッドの駕籠には、青年の夕飯用としてのホワイトシチューとバターロールのパンが数個。水入り瓶と、二人分の温かなアールグレイ。カップが二つにシュガーポットが入っていた。
ダークウッドの駕籠にはなにやら入った大きめのワインレッドの袋に、潤滑液。クリームタイプの媚薬が入っている。
「さて、起きているかな」
慣れた手付きで温室に入り鍵を閉める。