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Re: 傷口の悦楽[ 指名制/3L/吸血鬼 ] ( No.19 )
日時: 2025/02/20 00:59
名前: イヴ (ID: tVX4r/4g)


(警戒心は十分、彼のような性格も苦手なわけではない。儚げな印象を受ける髪も好ましい。面倒でかったるくてパスすべきだと思っていた初対面への説明業務だけれど、こんなに個性がある者だらけなら定期的にやるのも暇潰しにはなるだろうか。少なくともここに突然来たことへ過剰な驚きを見せようとしない者はわあわあ泣き喚く餓鬼よりかは珍しく、興味を惹くものだった。
胸の奥がくすぶり、彼の首元に触れていた手を左頬に移動させた。にやりと笑ったのは無意識で、彼の非難する言葉が、態度が何処と無く気に入ったからだろう。笑った口元から覗く特徴的な八重歯は久方ぶりに肌を裂く感覚を求めている。そして未だ血液を欲せんとしていて、対象は言わずもがな目の前の彼になった。「いいか?」頬にやった手で彼を軽く引き寄せ、空色の瞳には自分だけしか映させない。ただの仕事を課す存在だった者は興味がある者になり、吸血鬼は日常の退屈さから興味を持ったものには良くも悪くも構いたがる癖がある。館の人間共はおどおどして女々しい奴ばかりで面白味がなく、己もそれに飽き飽きとしていた吸血鬼の1人であるわけで。)
…お前はな、俺に血を吸わせるためにここに来た。帰れはしない。
(端的に、ほんの少しの自己満足と捏造を加えて。彼はどうするだろう。ほんの少しでも興味を持てば構い過ぎると呆れられたのは何年前だろうか。きっとそれは悪癖なのだろうけれど、結局は楽しいからの一言で終わらせてしまうのも悪癖だ。)