15歳以上向け小説投稿サイト「大人小説☆カキコ」。超本格派から秘め事・過激な小説まで！

PARADE！いつだかウチの雑誌で取り上げた事あるから知ってるよ、取材にあたった先輩がスッゴイ笑顔が可愛いギターの子がいるって話してて、キミの事だったのかな………って、ごめんごめん自己紹介だったね

アタシは氷室凪
ナギねえさんとか、ナギさんとか…ま、適当に呼んでくれたらいいからさ。
いやあ最近人肌恋しくて…丁度ここの募集見つけてラッキーだったな、こんな美男美女と共同生活出来るなんてさ。

(思い出したかのようにぽん、と手を叩き緑川の方を向く。名前までは忘れてしまったが、笑顔が印象的な子という記憶を思い出した、自己紹介の際の屈折のない笑顔をみてその記憶が結びついたようで。

ニッ、と口角を釣り上げる。"共同生活"という含みのある言い方はもちろん、あわよくば世話を焼いてもらおうという魂胆だ。机に置かれた手土産達を見やるとひとつ気になるモノを見つけた。「ん、これ最近話題になってる紅茶だね。いいセンスしてる」と、一言呟いた。職業柄最近の流行りには敏感な方だ。SNSのチェックだって仕事のひとつ、机に置かれた缶を持ち上げパッケージをまじまじと見つめる。しかし席を立つ様子はなく、自分でお茶を淹れる気はない様だった)