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……あ、やべ。完全に出遅れた。どうも、初めまして。オレの名前は、茶々山廉って言います。用があれば適当に呼んで貰えたら、何かしら反応すると思うんで。仕事と日課の関係で早朝と深夜の出入りが煩いかも知れないけど、騒音対策はしてるから安心して。もし同じように朝早い人が居たら外連れ回しちゃうかも。…なんて、冗談。

(共有リビングで入居メンバー其々が自己紹介と称し一人ずつ挨拶する中で、少し離れた位置で椅子に座っていた長身の男。緩く隻手を上げ淡々とした口調で簡潔に名乗り、最後の締括には人差し指を口元に当て。職柄のこともあり周囲に迷惑掛けないようにするため余り多くは語らず。テーブルに並べ置かれた食べ物たちを各一、手に取りお礼を言いながら早速「いただきまーす、」とその場でぱくりと完食して。すると自分も用意していた差し入れの存在を思い出したように立ち上がれば、自分の近くに絶賛待機中の紙袋から外箱を取り出し包装紙を器用に外す。個別包装された柚子最中を同じくテーブル横添えて、)