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Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.119 )
日時: 2025/05/04 21:19
名前: ウィリアム (ID: hoeZ6M68)

承知しました。丁寧なご案内ありがとうございます。
共通の知人を喜ばしく語り合えるのであればとても楽しみです。どうぞよろしくお願いしますね。
byウィリアム・ロックウッド

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>>118

>マリーシュカ

 この場所では聞きなれないノックの音が響いた。
 もはや日課になった報告書のような日記に書き連ねていた文字をとどめ、ペンを置く。この部屋にノックをしてやってくる住人の顔を思い出して絞ろうとしたところ、聞こえてきた声は今まで聞いたこともないほど美しく穏やかだった。
 レナード。この黒薔薇の屋敷に初めて来たときにやってきたヴァンパイアだが、彼の紹介ということはレンブラントと同じく招待状を持ってやってきたのだろうか。
「は、はい、大丈夫ですよ! 今ドアを開けますのでお待ちください」
 慌てて返事をすれば文机の上を整理し、日記を素早くしまい込む。僅かな躊躇いの後、思い切ってドアを開いた先には、やはり見知らぬ美しい女性が立っていた。思わず金色の長い髪や紫色の瞳を見つめていると、口元から鋭い牙が見え隠れしていることに気がつく。ここに来て手に入れた特殊な観察方法だった。
「……初めまして、マリーシュカさん。それはありがたいことですが……彼からのお願いというのは?」
 食べに来たのではない。はっきりとした意思のある言葉だと感じながらも、やはり相手は人間の外側にいる存在。にこやかな笑みを貼りつけつつも、どこかに含みがあるのではないかと警戒と緊張をにじませながら問いかける。