大人なりきり掲示板
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.121 )
- 日時: 2025/05/05 21:04
- 名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)
>>120
>マリーシュカ
「面倒を見る……?」
目の前の女性の口から飛び出た言葉を思わず繰り返すが、改めて考えればレナードは少々ぶっきらぼうなもの言いながらもこの屋敷の危険性などを最初に教えてくれた住人である。傲慢な態度が表だって目立つが、案外面倒見のいい性格なのかもしれない。
「そうでしたか、わざわざお越しいただきありがとうございます。よろしければレナードさんにも今回のお気遣いへの感謝をお伝えください」
どうやら親しい関係性らしい彼女に伝言を頼むことにし、客人を丁重に招き入れる。
マリーシュカの所作は丁寧で美しいものだった。レナードやレンブラントが粗暴であったとは決して言わないが、彼女のこちらに対する気遣いは柔らかく、安心できるものがある。
気が抜けたウィリアムがそっと息を吐き出して緊張を解いた時、ふい聞こえをかけれたことに目線を上げた。
「……あなたは、何も仰らないのですね」
穏やかに助けを差し伸べる言葉の裏に何の含みもないことに驚きつつ、素直な感想を口にする。
人間でさえ、他者を助ける時には対価、主に金銭を要求する。その行為が浅ましいとも思わないし、時には敬意を表すこともあるだろう。なおかつここの住人にとって人間は食物、家畜のような存在なのだろうと認識していた。先に出会ったヴァンパイアや悪魔も味見という対価をためらいなく求めてきたことにも慣れてきたところでもあった。
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