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Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.125 )
日時: 2025/05/06 20:12
名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)

>>124

>マリーシュカ

「え、ええ、楽しみです」
 なにやら楽しそうにするマリーシュカの勢いに押され、言われるままに頷く。しかしそこに不快感はなく、ここに来て初めてと言ってもいいほど気楽な会話を楽しんでもいた。彼女が相手であればこの部屋の中でも多くの可能性を見出して広く見えるだろう。彼女の朗らかさにウィリアムの表情も段々と明るくなるが、ふと言われた言葉に思わず間の抜けた表情を見せる。
「作り出したもの、ですか。そうであれば嬉しいことですが……」
 最も価値があると言われても、あまりにも自分自身にとって遠い言葉だ。この血肉が住人たちにとって飢えを埋め合わせるものであるならばともかく、それが至極のご馳走であるとも思えないし――それなら今頃自分はここにいないだろう――自分が作り出した中途半端ななにかを喜んでもらえるとも思えない。
 レンブラントが静かに自分のピアノを聴いていたことを思い出したが、あれも悪魔の気まぐれというやつなのだろうと思考は止まる。
「……あっ、すみません! お気遣いできず。どうぞおかけください」
 普段とはまた違う雰囲気に押されて気づかなかったことに慌てて謝罪し、ソファを指し示した。
「どうぞおくつろぎください、本来ならおもてなしなどするべきなのですが……申し訳ない」
 コーヒーや紅茶、軽い菓子などを出すのが理想だがここには常備されていない。苦笑を浮かべながら謝罪を口にする。