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Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.131 )
日時: 2025/05/07 00:35
名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)

>>130

>マリーシュカ

「あなたと好きなものを共有できるのは嬉しいですね」
 マリーシュカがティーカップを手に取った様子を確認し、自身も目の前に揃えられた紅茶へと手を伸ばす。
 昔馴染み。人間よりも強力で長く生きる彼らの昔からの馴染みならばどれほどの付き合いになるのだろうか。静かに彼女の話に耳を傾けて、香り高い紅茶を一口含む。
「気に入っていただければ光栄な話です。それこそ、ここに来て初めてお会いしたのがレナードさんで、私も随分と取り乱していたものですから、失礼がないか心配だったんです」
 今でも全てを理解して納得しているわけではないが、あの時はただ目の前の存在に怯えて取り繕うことしかできなかった。彼が少しでも自分を気遣い、こうして彼女をこの部屋に向かわせたことに改めて感謝を抱く。
「食事……確かに、自分に味見をされたことをネタにできるともおっしゃっていましたね」
 思考を巡らせて思い返しながら、ふと目の前のマリーシュカをみる。彼女もきっと血を食事としているのだろうが、女性に食事のことを聞くのは憚られる。
「こちらには他にも住人がいると聞いていますが、他にもあなた方のような……いわゆるヴァンパイアはいらっしゃるんでしょうか」
 思考を逸らすように話題をずらしたところで、レンブラントが言っていた“吸血鬼の出来損ない”という言葉を思い出した。あの言葉はレナードやマリーシュカを示しているわけではないように思えた。