大人なりきり掲示板
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.140 )
- 日時: 2025/05/09 00:17
- 名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)
>>139
>マリーシュカ 〆
面映ゆいマリーシュカの言葉に、歯が浮くような社交辞令など聞き飽きていたウィリアムでさえどことなくそわそわと目線が合わなくなっていくが……捕食の話になれば別だ。彼女が確かにヴァンパイアであり、自身は獲物という立場であることを改めて実感する。
――そんなにここでは人間が貴重なのだろうか。
確かに自分以外の人間の話をここでは聞かない、かといって住人は今顔を知っている彼ら以外にもいるはず。レナードやマリーシュカのように血液を食する者もいれば、レンブラントのように涙を欲する者もいる。おそらく、血肉を求める者もいるのだろう。
需要に対して供給が極端に少ないのであれば、凡人とはいて捨てられるような自分の肉体にも大きな価値が生まれるものだ。正直ここまでちやほやされるのも悪くはないと思える。最後に待つのは死のみなのが難点だが。
手にした万年筆をしみじみと眺め、その口ぶりからこれが彼女のものであることを悟る。
「何から何まで……ありがとうございます。私にはもったいないものだ」
それから彼女は別れを口にして立ち上がる。本当に対価も何もない、静かで穏やかな対話のみを残していく彼女をどこかぼんやりと眺めていると、頬に冷たい口付けがなされる。
「……ありがとうございます、マリーシュカさん。あなたにもよい夜が訪れますように」
するりと滑っていく彼女の指先を手に取れば触れるか触れないか、唇をそっと近づける。
ここから去る女性を見送り、ただ静かに彼女に訪れる平和を願い、消えゆく姿を見つめていた。
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ご案内ありがとうございます!
よろしければゲリライベントへの参加をさせていただければと思います。
以前ご案内していただいた住人の方々も踏まえ、おすすめの方がいらっしゃる場合は紹介していただければ嬉しいです。特になければ引き続きでマリーシュカさんとの参加を考えております。
byパステル
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