大人なりきり掲示板
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.154 )
- 日時: 2025/05/10 18:23
- 名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)
>>151
イベント
>マリーシュカ
「いえ、いえ! そんなことさせませんよ、あなたまで巻き込むわけには」
自分だけが生きて出られる保証もないのだが、もしそうなったとしても自責の念に駆られるか、彼女の同胞に手をかけられて終わるか、最悪の最期しか待っていないだろう。慌てて首を振り顔をあげると、マリーシュカの瞳がすぐ近くから自分を見つめていた。
冷たい、住人特有の体温が自分の体温と混ざり合うようだ。彼女の豊満な体の弾力を一身に受け、ウィリアムは思わず赤面する。
「あの、マリーシュカ、さん……」
親しいとはいえ、ここまで彼女と触れ合うのは初めてだ。恋人に向けられるような仕草の中で彼女の美しさや色っぽさが際立つ。見慣れたとは思っていたがそうはいってもこんな状況はまずい。
――でも、やらなきゃ終わるんだ、ここで……。
なんと馬鹿げた話に巻き込まれているんだろうとむなしく見上げ、すでに緊張で音を立てて速度を上げ始めた心拍を押さえつけるように深い深い溜息を吐いた。決心を固め、彼女の瞳を見つめる。
「では……失礼します」
まずは髪、彼女の金の髪に指を通し、絡めて唇で触れる。軽いキスは挨拶程度、それから彼女の額や頬にかかる髪を軽く撫でて輪郭に添える。
「……本当に、いいんですね」
怖気づいた。にじみ出る汗は恐怖からではなく、どちらかと言えば男としてのプライドである。友人だと思っていた彼女から”下手”などと烙印を押されてはたまったものではないが、そこまで経験がないことも事実。今脳裏に浮かぶのはあの悪魔との口付けという最悪の場面で、ほとんど初心であると称してもいい青年は思わず相手へと問いかける。
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