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Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.175 )
日時: 2025/05/12 18:13
名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)

>>174

イベント
>レオニダス

 流石にここで死に絶えたいと思わないが、生きながらえる代わりに何か大切なものを失っている気がする。
 思考を放棄することでこの状況からくる様々な感情を無視しようとも考えたが、それも難しいことだった。まだ緊張で強張ったウィリアムの体は軽々とレオニダスに支えられており、優しい声がまるで天井から降ってくるような感覚に飲まれていく。
 彼の言葉通り、頭の中に思い浮かべるのは赤子が眠る揺りかご、そして穏やかな木漏れ日の中子猫を抱き寄せて毛繕いをする母猫。両者とも幸せを噛み締める代表とでもいうべき素晴らしい景色を思い浮かべる。
――……嗚呼、どこまでも自分が素面なのが恨めしいな。
 強いアルコールを煽りたいという、子役とはかけ離れた願望は、やはり緊張が解けない大人の自尊心を前にして思うことだ。柔らかい肉球の感触に僅かに息を漏らした。
「……あの、よかったら……何か話し続けてもらえませんか。今みたいなこと、それか、あなたの話でもいいので」
 要は慣れである。時間制限はあるが幸い今すぐにという話ではないのだ。自分がこの状況に慣れ、リラックスするためには会話が一番手っ取り早いと考えた。