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- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.177 )
- 日時: 2025/05/13 11:27
- 名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)
>>176
イベント
>レオニダス
レオニダスの落ち着いた声や呼吸に全身が包まれているようだ。もともとは神として崇められていたのだという彼の話がゆったりと心の中に入ってくる。背を預ける彼の体も、緊張を解きほぐすようにテンポを刻む手も、そして頭を撫でる柔らかな感触も、次第に自然に溶け込んでいくようだった。
案外できるだなと、幾分か力が抜けた自分に苦笑する。絶対的な安心感を抱くのはこの屋敷に来て珍しい……いや、成人し、大人という独立した存在になって珍しいことだった。気兼ねなく体を預け、紡がれる物語に耳を澄ませるのは何とも心地が良く、強請ったのも正解だと思わず目を閉じていた時。
頬にざらりとした感触があった。その瞬間に理解は追いつかなかったが、レオニダスの態度からそれが彼の舌であることが分かった。大型の猫科である獅子の頭を持つ彼の舌は確かに猫のような特徴を持っていても納得がいく。
自分よりもずっとたくましく、威厳すら感じる彼が落ち込んでいるように思えて、その様子もまたさらに緊張を解いていくようだった。
「……ふふ、すみません。笑ったらいけないんですが」
だからこそ思わず笑みが漏れてしまい、慌ててこちらも謝罪を口にした。柔らかになった表情のまま、「謝ることはありませんよ」と自身の気持ちを伝える。
「……昔、友人と世話をしていた猫を思い出しました。その子は母猫からはぐれたようで、友人が引き取って育てていたんです……その子が、初めて私の指を舐めてくれた時は凄く嬉しくて」
昔話をしながら、不快ではなかったことを伝える。再び体を預けながら提案、というよりは一つのことを強請った。
「そう、さっきあなたが言ったように、子猫みたいに世話をしてくれませんか? 毛づくろい、と言っても私には綺麗な毛並みもありませんが、真似事で構いませんし……たくさん甘やかしてください」
言葉にするのは少し恥ずかしさもあったが、ここでしかできないことだ。開き直りも早い性格でよかったと頭の隅で思いながら、無邪気な笑みを浮かべてレオニダスを振り返る。