大人なりきり掲示板
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.184 )
- 日時: 2025/05/14 12:45
- 名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: iv8UKAb0)
>>183
お久しぶりです、レンブラントさん。最近は部屋の中で蹲って頭を抱えていることが多いぐらいでまぁ……進捗もそれなりに。
またお会いした時には素敵な演奏を聞かせてくださいね。それでは。
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>レナード
書きつける紙の上、最初に受け取った時よりもよく手に馴染むようになった万年筆の先が止まる。招待状を認めるのも慣れてきたものだと感慨深い思いを抱きながら、数枚のレターセットともに使い魔へと預けた。
マリーシュカからの提案から幾らかの時が流れた。この夜が支配する屋敷において、時間を気にするのはウィリアムのように短命な人間だけなのだろうが。それでも机に向かって唸った時間を思い出すと、その努力が報われてほしいと願わずにはいられない。
結局どのような話にするか悩んだが、連続で書き続けなければならない点や、自分の経験を活かせるという点で紀行文学の体裁を借りることとした。
一人の酷く無口で無愛想な旅人が様々な街を巡って歩くストーリーである。その中では街の景色や文化、住む人々を描きながら、世界中を巡る中立的な旅人の立場で問題を解決したり、さらには問題を提示したり――思いつく限りの展開を用意するつもりだ。
実在する街の話もあれば、妄想で膨らませた街の話もあるが、自身が歩いた国や街を基本とするのは変わらなかった。自分にしかできないことをと考えた時、一番に思いついたのがこの目や足で確かめてきた己の知識への自信だったためだ。一文字も書けなかった自分にしては上手くまとめられたと思っている……多分。
招待状に付属して渡したのは旅人が訪れる最初の街。モデルはウィリアムの故郷であり、日照時間の少ない霧と灰色の街である。これで詰まらないと一生に付されでもしたらもう二度とペンを握れないかもしれない。
悪い想像ばかりが頭をよぎる中、ただ反応を待つことにした。