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Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.188 )
日時: 2025/05/14 22:28
名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)

>>186

>レナード

 やはりここにノックをして入ってくる住人のほうが稀なようだ。
 気づけばすぐ目の前に立っていたレナードに驚くものの、初めて会った時のような恐怖はない。それ以上にここに来てくれた嬉しさがこみあげて、自然に笑みを浮かべていた。
「こんばんは、レナードさん。招待状を見ていただけたんですね」
 あくまで礼儀正しく、距離を保ちながら。それでもウィリアムの言葉は明るく、どこにも怯えや怖気づいた様子は見えないだろう。
「そうですね……ええっと、色々とあるんですが、まずはもう一度会えたことに感謝を。そして、マリーシュカさんへ頼んだことを私の口から改めてお伝えしたいと思いまして」
 初めてこの屋敷に来た時、この屋敷のこと、部屋から出ないように警告してくれたことを教えてくれた。何も知らない状態で屋敷内をほっつきまわっていたら今頃命はなかっただろうと。掻い摘んで礼を述べ、丁寧に頭を下げる。
「それから傷の手当ても。コウモリたちが丁寧に扱ってくれたおかげですっかり塞がりました」
 元から痛くなかった傷ではあったが、今では気になることもない。そっと首筋を撫でて、話が脱線しかけていることに気付く。
「すみません、べらべら喋ってしまって。その、招待状を送ったのは、あなたにお願いしたいことがあるのと、それに見合う対価を提供させていただく準備ができたからです……招待状と一緒に送ったのですが、読んでいただけましたか?」
 素直に称賛を送ってはくれないだろうから、ここで落ち込むことはない。マリーシュカが以前言っていた言葉を思い出しながら尋ねる。