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Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.192 )
日時: 2025/05/15 22:52
名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)

>>191

>レナード

 手に走った衝撃に驚くものの、怪我はないことを確認し、まじまじと見つめた。彼らが平然と使う魔法はいつ見ても関心させられる。
「あはは、最後にはそうするつもりです。その前に色々と挑戦してみようと思って」
 観察を終えた自らの手をひっこめて苦笑を浮かべた。この話を最初に持ち掛けてくれたのはマリーシュカだが、それに乗ったのはウィリアムだ。確かに血を捧げさえすれば彼は願いを聞き入れてくれるかもしれないが、それでは同じことの繰り返しが続くだけである。
 それならばとペンを手に取れるだけの体力と精神が追いついたのは、彼女が背中を押してくれたのも大きく、そして自分がまた書きたかったということも大きいのだろう。
 案外にもすんなりと連れ立って案内してくれると言ったレナードに驚き、「ありがとうございます」と朗らかに笑みを浮かべるが、今この場で原稿へと目を落とす様子に一気に緊張が押し寄せた。何軒も回った出版社で編集者に値踏みをされているときと同じような気分である。
 自信がないわけではないが、やはり不安はあるもの。レナードが読み終わるまでは大人しく対面のソファーに座って待つことにするが、さながら親に怒られる前の子供のような、恐怖を待ち受ける表情で縮こまっていた。