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>>21

(1口サイズに切り口に運んだハンバーグを噛めば肉は柔らかく、口内で溢れる肉汁に手の込んだ料理は久し振りに食べたかも、なんて考えながらもゆっくり確りと噛んでから飲み込んではまた1口とハンバーグを切り口へと運んで。カチャカチャと微かな食器類の音を立て乍もゆっくりと食事を進めていると、先程自身から顔を背け違う方向に向いていた相手がこちらに視線を向けたかと思えば好きなだけ食べて良いと言われ、口に含んでいた分を飲み込むと、小首を傾げ乍こちらの様子を窺う相手の方に軽く向いては短く分かったと返して。時折ポテトサラダやコーンポタージュにも手を付けつつもある程度食べ進めるとお腹は満たされ、残り少ないオレンジジュースも飲み終えるとグラスを静かに置いては食前の挨拶と同じ様に手を合わせて食後の挨拶を呟き、それから美味しかったと感想を述べ、また食べたいとも伝えて。)
んと……ごちそうさま、でした。ハンバーグ美味しかった、から…また、食べたい。