大人なりきり掲示板
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.235 )
- 日時: 2025/05/22 23:33
- 名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)
>>234
>ギレルモ
ようやく話が耳に入ったようだ。解放された腕を素早く引き戻す。皮膚は不気味な色に変色し、手の感覚も奇妙なものになってはいたが、まだ動く。自身の意識もしっかりとしていることを確認し、そっと安堵の息を吐きだした。
やはり、ヴァンパイアである二人の住人……もしかすると、他の住人とも反りが合わないのかもしれない。個性豊かな住人たちの顔を思い浮かべながら、それも仕方がないと思うものの、それにしてもこの振る舞いや扱いの違いは何なのだろうか。
「……あなたが、私の話を聞いてくれるのなら、誰も危害を加えたりしませんよ」
ゆっくりと言葉を紡ぐ。まるで小さい子供の警戒心を解くような、慎重な言葉選びだ。ともにしゃがみ込み、床に膝をつく。
見下す。穏やかな彼女の笑顔とその単語は全く結びつかない。マリーシュカがここに来て彼を罵倒する姿はどうしても想像がつかなあった。しかし、首をひねりながらも、彼を否定はしなかった。
「あなたの名前を教えてください」
もう一度、問いかける。何も知らない相手であるよりも、名前ぐらいは知っているここの住人同士になっておきたい。ようやく指の先に感覚が戻ってきた左の掌を相手へと向ける。
「ミスター。名前をお聞かせください。そして、挨拶の握手を」
応じられなくても構わないが、これが礼儀だ。また噛みつかれるかもしれないという恐怖もぬぐい、ただ真剣に俯く彼を見つめていた。
PR