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Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.246 )
日時: 2025/05/30 22:23
名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)

>>245

>ギレルモ

「えっ、そんなこともしてくれるんですか? あのコウモリたち……やっぱり他のコウモリとは違うんでしょうね。なんだか言葉も通じている気がするし」
 ここにきてコウモリに話しかけるのが普通になってしまったが、改めて考えると動物に人間の言葉など通じないはずだと思い出す。その上道案内までしてくれるのであればありがたい話だ。今度試しに頼んでみようと素直に受け入れる。
「こんな状態のあなたを放っておくわけにはいきませんし……まさか私が嘘を言っているとでも思いましたか?」
 こんなところにいれば諦めが心に染み付いていても仕方がない。ぱちりと瞬きをしたギレルモにはっきりと再びここに来ると宣言しておく。再びここに来ることすらも難しい話かもしれないが、執筆活動に行き詰ることも増えた今の自分にとっては新たな目標にもなるだろう。
「混血……そんなこともあるんですね」
 檻の出入り口を気まぐれに探しながら聞くギレルモの話す内容は、にわかには信じ難いものだった。確かにレナードは初対面では傲慢なように見える態度に面食らったが、餌と称する自分との取引にも誠実だ。マリーシュカに至っては最初から親しみを感じる女性である。人間との混血だからと言ってそこまで態度が変わるものなのだろうか。
「確かにおかしい話ですね。空腹も、その時に食べるものも誰からもとやかく言われるものではありませんから。……でも、彼らが本当にそんなことを言ったんですか?」
 ギレルモに同調した方がいいことは理解していた。それでも違和感は拭えず、慎重に声の調子を抑えながら問いかける。あなたのことを疑っているわけではない、ただ信じ難いだけ。そんな雰囲気を纏わせながら、手を止めて彼の目を見つめ返した。