>レイ(>>25)
…偉いな、レイは。きっと使い魔も喜ぶぞ(使い魔達にも感謝を口にする貴方の頭をぽんぽんと撫で。自身には明日――至極久しぶりに、“食事”を摂る予定がある日。決めたのはついさっき、貴方が美味しそうにご飯を食べる姿を見た時だ。人間を捕食する事に誰よりも抵抗を持つ己は、それこそ体調を崩してでも食事を拒み続けている。空腹を忘れよう、だなんて無茶なことだが、本能を御してしまえるほどの強い理性を持っていたことは幸か不幸か。ともかく、明日食べるつもりだったのは貴方ではない。人を喰らった口で、貴方と今まで通り会話が出来るかどうかは些か不安だが。無論、貴方が食事をする場に立ち会うことも出来るが、食事を味わう貴方の食べっぷりを見ているのは、どうしても食という本能を刺激されてしまう。「そういえば…人形を作る道具は足りてるか?欲しいものがあれば、教えてくれよ。…俺に出来ることなら、何だって叶えてやりたいんだ」ふと貴方の持ち物へ思いを馳せれば、それで十分だと貴方が言うのなら問題は無いのだが、もし不足があるなら遠慮はするな、と、自身の胸を軽く拳で叩いて見せて。バケモノに出来ることなんてたかが知れているが、バケモノでなければ出来ないこともきっとある。どうか俺に頼ってくれ、暗にそんな風に縋るように見えるのは気のせいではないのかもしれず、ともすればそれは体のいい罪滅ぼしなのかもしれない。それでも、貴方の力になりたいという気持ちは一片の混じり気もない純度の高いもの。手を取って貰え、食堂を後にして貴方の部屋への道を歩んで―。)
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エンドまでの道筋を纏めてみましたのでご一読お願い申し上げます!
在り来たりですが結論から申しますとレイくんは病気になり人形を作ることが出来なくなります。具体的には全身の筋肉が徐々に動かなくなっていく某疾患に似たものを考えておりますが、具体的に出してしまうのもどうかと思われますので参考程度にしながら、架空のご都合主義の疾患にしようかと思っております。
病としては数ヶ月前から徐々に発症しており、最近よく物を取り落すようになった、ぐらいの認識です。レイくん本人が疑問に思うタイミングとしては、人形を作る際に手が止まってしまった事から。集中力が高く、今までに手が止まる事がなかっただけに不思議に思います。それをキッカケにジェイドと交流していく中でそういった場面を増やし、漸く可笑しい事に気付き、調べて何と無く察する方向にしようかと思っております。
このままでは人形を作る事が出来なくなる可能性に気付き本人は絶望します。人形を作る=生活費を稼ぐ手段でもあった為、レイくんが人形を作れなくなる事は本人にとっては最終的に死を意味します。
まだまだ作りたいものがいっぱいあった。ジェイドと過ごす内に芽生えた温かな感情についても、それが何から来るものなのか知りたかった。絶望の先に後悔があり、軈てそれは祈りへと変わります。ある事からジェイドの食事の内容を知り、自分もその資格がある事に喜びます。最後に半年程かけ漸く傑作を完成させると、もうこれ以上人形を作れない事を悟ります。その時になって自分から己を食べてくれ、とジェイドに伝えて貰おうかと考えております。住人の中でも人間の考え方に近く、捕食が難しいかもしれない、ので同情を買わせて貰い食べさせて頂こうかな、と思った次第です。
ジェイドに食べられる事は彼の糧としてこれからも共に生き、彼が生きている限り、彼の一部として色々なものを見て聞いて体験出来る。また冷たい骸になる事なく、温かい内に彼の胃袋に入る事が出来るわけなので本人にとっては最高の死になるのではないかと。如何でしょうか?
エンドに向かうにあたり恐らく重要になってくるであろうシーンが幾つかありますので、その都度ご相談させて頂ければと思います。また丁度切りが良いので、若し良ければ次回は人形を作る場面を、と考えております。