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Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.261 )
日時: 2025/06/15 20:42
名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)

>>260

>レナード イベント

「あなたにとって人間は牛や豚などの家畜同然なのでしょうが、こうやって交わす言葉も感情も、理解できるほどには共通しているでしょう。それなのにどうして」
 どこまでいっても人間と怪物、特に人間を主食とするような存在と理解し合えるはずもないことは分かっていたが、だからと言って口を閉じていることはできなかった。
 自ら進んで血を捧げたということは、ウィリアムと同じようにここの住人、特にレナードには恐れよりも好感を抱いていたことが分かる。心を尽くそうと最期を捧げた相手からこんな言葉を引き出してしまったことに後悔が込み上げる。
 寂しがり屋。侮蔑のような単語でありながら、否定もできない。何か、否定するような言葉を吐き出しかけ、どこにも見当たらず、ただはくはくと口を開閉させるだけだった。ひとつ、大きなため息を吐いてベッドに座り込む。
 普段客がいる時にこのような態度を取ることはなかったが、今は気にすることもできなかった。顔を手で覆う。涙も出ないが、顔を覆う外交的な表情も取り繕える自信がなかった。
 ちらりと覗くのは、それでも透き通る寒々とした空の色。
「……あなたは忘れてしまうんですか。あの人は……きっとあなたを好いていただろうに。それこそ、その人生を捧げるほどに」
 確かめるような響きを持った問いかけだった。