>ウィリアム(>>289)
――あァ、解ったよ。だからそんなしょぼくれた犬みてえなツラすんな。
( 詳細を話す事までは進められなかったのか、この場ではそれ以上の追及はしない旨を告げて貴方の肩へ穏やかに手を添えよう。「 この動揺も許してやってくれ。なあ、レジーナ 」何故貴方がそんなに動揺するのか気になるが、折角の祭に水を差してまで詳らかにすることでもないだろう。存外冷静に己の中で落としどころを見つけながら、彼女へとギラついた視線で目配せを。『 まあ……それも、そうね。でも、何ていうかその、結構ショッキングなんだもん 』ドラゴンの迫力に気圧されて、というよりかは、何処か距離を置かれているという印象から狼は目を伏せて。けれど、貴方を追い詰めて糾弾したいわけではない。何なら、折角の奇跡の祭典を楽しんでほしい。その本音に従うことを決めたらしく、場の空気を切り替えるように咳ばらいをして『 ラザロに免じて、今夜は綺麗さっぱり気にしないであげるわ。だから、目一杯お祭を楽しまなきゃ許さないんだからね。ほら、さっさとどれがいいのか選びなさいよ!べつに一個じゃなくてもいいから! 』高圧的な物言いは相変わらずだが、端々に貴方への思いやりを忍ばせて。ラザロは半歩前に出て「 ウィリアム、手前はリンゴで良いのか。俺はその黒いのと緑のヤツ。なァ、赤いのだけで良いのか? 」二人の仲を取り持つような穏やかな声音は、荒々しい面に隠された生来の兄貴肌で。自分で林檎飴を選んで貴方へ渡すことも出来たが、わだかまりを少しでも解消するためにレジーナから手渡させた方がいいだろう。そう判断して再度彼女へ目配せを、そうして何喰わぬ顔で自分の分を選ぶ。黒い菱形の果物と、緑の立方体の果物は、魔界にのみ生息するそれで。貴方へ最終確認を施した後「 嗚呼、俺のは全部3本ずつな。 」と厚かましさを見せることで、貴方の遠慮を少しでも軽減させようと試みて。)