>ウィリアム(>>292)
オイオイ、ンなお行儀よく慎ましげにしてどうすンだよ。折角の祭だ、パーッといこうぜ!
( 普段よりはしゃいでしまうのは、祭の空気に浮かされたからか、それとも貴方に少しでも元気を取り戻して欲しいからか。林檎だけを頼んだ事を、眉を歪めながらも口角は吊り上げ楽しそうに咎めて「 レジーナ、人間用のは全種類くれ 」と貴方の頭上を飛び越えるように注文を。呆れ顔で肩を竦めるレジーナから貴方へ視線を移して、肩と肩が触れ合うほど距離を詰め「 心配すんな、手前が腹一杯になったら俺が食ってやるよ 」と耳打ちを。食べ物を売る屋台がここだけではなく、もし貴方が他の何かをご所望の場合、その食事を楽しめる胃のスペースを確保せんとの申し出で。苺、蜜柑、パイン、巨峰にシャインマスカット。それぞれのフルーツの特色を生かした色の飴でコーティングされた大量のそれはまさに両手に華。挨拶の申し出に了承し、レジーナはひとまず貴方へ優先して姫りんごの飴を握手と一緒に交わすように手渡し『 えぇ。あたしの手作りよ。光栄に思いなさいよね! 』と照れ臭そうにすぐ目線を逸らし。「 あァ?" 魔法が苦手だから手作りするしかなかったです "、だろ 」貴方の秘密を知れたご満悦なラザロのニヤついた揶揄いに『 煩いわね!溶けないうちにさっさと食べなさいよ! 』ととうとう背を向けてしまって。しかし背後でわずかに揺れる尻尾が、少なからず彼女も祭を楽しんでいることを暗に示し、それを視認した後両手に一杯の飴を落とさぬように持ちながら「 行こうぜ、ウィリアム。どっか座るか? 」きょろりと辺りを見回せばちょうど手頃な和風ベンチを見つけるも、貴方に意見を聞き返事を待つ間に黒い飴を口へ運ぶ。鋭い牙でガリガリと噛み砕く様は情緒の欠片もなく、すぐにごくりと嚥下して。)