大人なりきり掲示板
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.30 )
- 日時: 2025/04/06 17:40
- 名前: パステル (ID: hoeZ6M68)
こんばんは、パステルと申します。
素敵な世界観に惹かれて覗いておりました。久々で拙い部分もありますが、長文に挑戦させていただければと思っております。
レンブラントさんを指名として書かせていただいておりますが、本登録からはギレルモさんを指名させていただければと思っております。
参加方法など一通り目を通しましたが、理解力の及ばない点等ありましたらご連絡いただけると幸いです。
追加:指名を変更させていただきました。
指名:レナード
希望ルート:捕食ルート
名前:ウィリアム・ロックウッド
性別:男性
年齢:26歳
職業:小説家
性格:好奇心旺盛な性格。その行動力が最大の長所であり短所である。意地っ張りでひねくれものに見えるが根は素直で真面目。少しでも友好的な関係を築けば同情的でお節介な一面も見えてくる。旅行好きであり、旅先から手紙を送るような筆まめな側面も持ち合わせる。
容姿:172pと平均より僅かに低いほどの背丈に細身の体。肩につくほどの白髪を一つに束ねており、青い目は鋭い印象を持たせる。ぱりっとしたシャツに濃い色のジャケットにネクタイ。手入れの行き届いた革靴は履きなれたもの。大きな旅行鞄を常に持ち歩いており、その中には日ごろ愛用している物品や、彼の物語を書き留めたもの、いわゆるネタ帳も収納されている。
備考:とある中流階級の三男坊。跡継ぎ争いに巻き込まれることなくすくすくと育ったが、幼い頃から大人に囲まれていた環境もあって虚勢を張る癖がついてしまった。同年代から揶揄われることの多かった彼の唯一の友だちは貧しさに苦しんでおり、そんな友人の苦痛を和らげるために吐いた一つの嘘が彼を小説家の道に導いたきっかけであった。明日を生きるかも迷う友人の気を引き、紛らわせ、希望を持たせるために吐いてきた数々の嘘と夢物語を本にすべく、奮闘している最中である。全ては、今は失ってしまった友人が生きた証をこの世界にいつまでも残す為。彼を救えなかった自分を救うための悪あがきである。
そんなこんなでまだ一つも作品を世の中にだしていないため、小説家を名乗っていいのか微妙なところ。正確に言えば小説家を目指し、様々な出版社を渡り歩く放浪者である。(一昔前、携帯電話が普及していない時代を想定しています。)
一人称:僕 二人称:あなた、君 三人称:基本的に敬称付き、友人は愛称で呼びかけることも
ロルテスト:
明るい夕日が差し込む一室。散々歩き回って痛みを訴え始めた足を引きずってベッドに座り込む。手には複数の封筒、そのほとんどが出版社からのもので、どれもこれも編集者からの丁寧な「お断り」文面が記されていた。
「はぁああ……ここも駄目か」
ウィリアムは盛大な溜息を吐いて身を投げ出した。どこに行ってもダメ出しの連続では、どれだけ固く決意した心も折れるものだ。今日訪問した出版社も微妙な反応の連続だったこともじわりじわりと染みてくる。
だからと言ってあきらめるわけにはいかなかった。これは言わば贖罪の旅でもある。ぼんやりと天井を数秒見つめた後、ゆっくりと体を起こし、今からやるべきこと――明日訪問する場所と、汽車の出る時間の確認に移る。
その時、不意に目に留まったのは黒い薔薇の封蝋。広げられた手紙の間から見えたその姿に思わずぎょっとする。こんな洒落た不合格通知を送り付ける出版社もいるのかと眺めながら中身を取り出した。
そこに並んでいた文字は、体裁だけの不愛想なものではなかった。
これは招待状だ。
思い当たって眉を顰める。送り先を間違えたのだろうか。不気味な文面を見つめながら、部屋を出て近くにいる従業員にでも声をかけようと考えたとき。
そこで思考は途切れた。
次に目を開いた時、ぐらりと脳が揺れる感覚を覚えながら体を起こした。小さく悪態をつきながら周囲を見やれば、安っぽい宿屋とは違う、居心地の悪さすら感じる完璧な部屋が視界に入る。
「……は?」
ああ、人は突飛なことに巻き込まれたとき、こんな反応をするのか。
そんな思考が脳の隅を掠めるのと、困惑の声が出たのは同時だった。自分が横たわっていた見るからに高級なベッドの質感が掌に伝わり、弾かれるように立ちあがる。
ここはどこだ、僕は何をやっていた?
到底堪えられるはずのない問いをぐるぐると回転させながら部屋の中を歩き回る。かつかつと愛用する革靴の音が響くが全く思考が落ち着かない。頭を抱えて叫び出しそうになった時、現実に引き戻すようなノックの音が聞こえた。
今のウィリアムにとって、それは夢から自分を引き戻してくれる呼びかけに聞こえたのだ。
「――は、はい!」
精一杯の返答をしながら、その足はこの部屋の扉へと向かった。