>[ 今回のお出迎え案内役:マリーシュカ ]
>ウィリアム(>>30、>>34)
初めまして、黒薔薇のお屋敷へようこそ。以前からこの世界へ興味を持ってくれていたのね…ありがとう、ウィリアム。お会いできて嬉しいわ。
お迎えに上がる初回指名訂正をありがとう、ウィリアム。ひとつ気掛かりなことがあるのだけれど、レナードやレンブラントは性格上ある程度の確定描写をしてしまう時があると思うの。ご承知おき頂いたうえで、気になった時は教えて頂戴ね…私達も貴方とのご縁を大切に育んでいきたいと思っているから。
では、レナードを呼んでくるわね。あまり愛想の良い子ではないから、絡みにくければいつでもお声掛けしてね。それでは、良い夜を。
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(コツリコツリと上等な革靴の跫音が、月明りと蝋燭のみで照らされた仄暗い廊下に反響する。まさに今しがた ディナー ≠終えたばかりで、食事中に口角や喉元を濡らした獲物の血液は綺麗に拭き取ってはいるものの、大量の血液を摂取した身体からはほんの僅かに赤い鉄が香り立ち、鼻のよい相手には勘付かれてしまうだろうか。ふとキィキィ鳴きながらコウモリの姿をした使い魔が耳元に寄ったかと思えば、何と先ほど来たばかりの新入りがいると言う。ともあれ今は満腹、次の食事については当面の間考える必要はないため「 今は興味ない。 」と使い魔の報告を一蹴し。しかし一際大きな鳴き声が響いた後、一定のリズムで響いていた跫音はピタリと止む――何故ならば、今まさにすぐ隣にある扉が件の新入りの部屋であると使い魔に耳打ちされた為で。興味がないと言い放ったものの扉一枚隔てた向こうにまだ見ぬ獲物があると思えば、運命的な手軽さに気持ちは傾き「 …さっき≠フ部屋を片付けて来い 」と使い魔に対して人払いを済ませた後、神経質なノックを3度。返ってきた人の声に意識はあるのだと確信したが、さらに時間的には数秒ほどであろうも体感的にはもっと長く感じてしまい数秒待っても開かれる気配のない扉を睨みつけ小さく溜息を吐き、白すぎる片手を開いて扉へかざせば独りでに扉は開いてゆき。待たされたことが御不満の様子で、招かれる前に不機嫌そうな調子で不躾にも一歩二歩と部屋へ立ち入り「 ――他の奴の気配がない。正真正銘の新入りってわけだ 」血の匂いを仄かにまといながら部屋をぐるりと見回して最後に扉を開けようとしていたらしく目の前の貴方へと視線を注ぎ。)