大人なりきり掲示板
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.42 )
- 日時: 2025/04/08 01:25
- 名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)
>>41
>レナード
「いっ……!?」
それほど鋭い痛みがあったわけではないが、予想していない感覚に思わず声が出た。反射的に首筋に手を当てるが、やってきたコウモリたちを見て慌てて傷口を見せ、大人しく治療を受けることにする。
コウモリを間近で見たのも、こんなにもおとなしい動物だと知ったのも初めてだ。当たり前のように不思議なことがおこっている目の前の出来事を上手く呑み込めないまま、レナードの言葉にも戸惑いながら返事をするしかない。
味見と称して血を飲み込んだ様子や口から覗く牙を見るに、彼は俗にいうヴァンパイアというものなのだろうか。幼い頃に話のネタにするべくどっさり読んだオカルト本を思い出しながら、背を向け、この部屋を出ていこうとするレナードの姿を眺めていると、再び突拍子のないことを言われ、思わず間の抜けた表情を浮かべた。
「……はい、その、光栄なことです」
正直喜んでいいか分からない。しかしここで何か失言すれば今度こそ動脈を食いちぎられる可能性もあるだろう。どっど噴き出る冷や汗を感じながら、何とか頷く……後にこれもこれで失言になるのではないかと思ったが、考えないことにした。
「あ、もし出ていかれるのであれば、一つだけお聞かせください。他の方……怪物? も、あなたのような方々なのでしょうか」
人と似た姿であると思えばそれなりに警戒することができるし、レナードと同じく対話ができるのであれば、今のように危機を回避することもできるかもしれない。淡い期待を抱きつつ問いかける。
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