大人なりきり掲示板
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.48 )
- 日時: 2025/04/10 00:23
- 名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)
>>45
>レンブラント
二日間。その短くも長い間、放っておかれた人間の思考は、随分と落ち着いていた。
未だきっちりと事態を把握しているわけではないが、それでも物事を整理し、少しでも目の前のことを理解して受け入れようと努力していたのである。
朝のやってこないこの場所で、一日の時間の感覚は届けられる食事で目測をつけることにし、朝昼晩と几帳面に記録をとった。部屋にやってくる使い魔にも興味が湧き、手当てをしてもらっている間に手を伸ばして観察をすることもあった。
このような二日間の記録を、日記のようであり、手紙のようにも取れる文体で書き綴っていたその時、不意に声が届いたのだ。
「ぎゃっ?!?!?!」
当然、最初にここを訪問したレナードのように、誰しもノックをすると決めて安心していたのが敗因だ。急に姿を現した目の前の人物の、とても簡単な悪戯にウィリアムは短い悲鳴をあげ、あっけなく腰を抜かした。なんとか思いとどまって椅子から転げ落ちることはなかったが、それでも体は不安定だ。
バクバクと暴れ回る心臓を鷲掴みするように胸に手を当てる。一方相手はそんな様子などお構いないようで、独特な話し方の自己紹介の音声になんとか心拍も落ちついた。
――あぁ、今度はいくらかわかりやすいな。
相手が凶暴な性質を持つ怪物であると分かっていたが、やはり異質である、こめかみから伸びる角をそっと目で追い、実感が沸く。レンブラント。それがこの住民の名前らしい。優雅な一礼に釣られてこちらも軽く頭を下げる。
「れ……レンブラントさん。初めまして。私はウィリアム・ロックウッドと申します……申し訳ない、ちょっと腰がやられてしまって立てないもの、で……?」
まるで猛獣が足音を潜めて獲物を狙っているようだ。逃げ道を塞ぐように近づいてくるレンブラントの視線が、自分の目を覗き込んでいることに気づく。柔和で穏やかな話し方だが、その仕草にはやはりこちらを獲物として見る異質なものが見え隠れしている。
「え、えっと……その招待状については、私もよくわからないのですが……レナードさんが持っていかれたものだとばかり……」
唐突に手元から消えた招待状。それによって怪物がこの部屋にやってくると言う話だったと頭の中で思考を整理しながら、曖昧に答えるしかなかった。
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イベント開催とのこと、是非参加させていただければと思っておりますが、その場合は現在のやり取りは一旦ストップとなるのでしょうか?
シチュエーションなども考えてご連絡したいと思っている次第です、よろしくお願いいたします。
byパステル