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Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.54 )
日時: 2025/04/13 01:20
名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)

>>53

>レンブラント

「……悪魔とギャンブルなんて、私の人生で体験できることだとは思いませんでしたよ」
 レンブラントの口から出た”悪魔”という単語。異様な角や翼、尻尾から推察できるものではあったため、特に驚くことはなかったが、それでもどこか非現実的な響きに実感は伴わない。確かに悪魔という存在はそこらの人間よりも契約を大事にすると聞いたことがあるし、仮に目の前の悪魔と名乗るこの怪物に何か意図があったとはいえ、この行為自体を楽しんでいるのなら自分に危害は加えてこないはずだ。
「悪魔との契約は絶対的なものだと……聞いたことがあります。まぁ、児童向けのオカルト本の中でしたし、大体の事例がネガティブな印象を与えるものでしたが……そのあたりに転がっている人間よりもずっと信用できるものだということも、一応は知っていますよ」
 彼らは自分を物珍しく見ている、恰好の暇潰しネタだ。空腹に飢えているわけでもない知性を持つ彼らの興味を引ける時間が、自分の残りの人生の時間でもある。
 浅ましい限り。そう思えば、恐怖を何とか飲み込んで愛想笑いに頬の筋肉が痙攣した。指の腹を両手で合わせて俯くと、不格好な祈りのポーズにも見えた。今ここで祈るのは神などではなく、悪魔の契約への誠実さと自身の天命になるのだが。
「まぁ……ほら、まだ私は熟していない、らしいので。熟すまでの間……最期をどなたに見届けていただくのかは、決められることでしょう」
 自分に主導権があるとは思っていない。ただただ、自分はそれまでの時間を引き延ばすだけ。
 レンブラントの予想した数値を思考の隅で捕えつつ、じっとサイコロが現れる位置を見つめた。

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こちらのタイミングも合いそうにないので、今回は見送らせていただこうかと思います。
次回開催に備えてアイデアを出しておこうかと思いますので、その際はよろしくお願いいたします。
byパステル