大人なりきり掲示板
- Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.58 )
- 日時: 2025/04/13 19:58
- 名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)
>>57
>レンブラント
――終わりだと思うだろっ普通……!
味見と言えば、料理を一舐めするだけのことだと思っていたが、どうやらこの悪魔は先ほどの行為では満足がいかなかったらしい。
驚きに言葉を失っている時でさえ、相手は滑らかな動きで近づいてきていた。姿が消え、もう一度見えたときには目と鼻の先。立ち上がる猶予さえ与えられずに、冷えた手が火照った首へと伸ばされた。
確かに自分は退屈しのぎのネタではあるだろう、しかし、たったそれだけの存在でもある。
「た、たすけっ……う」
慈悲を乞う声すらも最後まで絞りだすことはできなかった。ひくりと震えた僅かな振動がおさまらないうちに、気道は青白い指によって締め付けられる。満足に息も吸えていない肺が更なる酸欠に焼け付き、眩暈がぐるぐると思考を混乱させて切断する。かろうじて細い呼吸を繰り返す体は大げさに上下し、意味もなく口が開いた。
抵抗と懇願が入り混じった手が、自身の首を締め上げるレンブラントの手首を掴み震える。
遠くでご馳走は涙だとか、自分に失礼だとか言われた気がしたが、気が動転しているウィリアムには半分以下も理解はできていなかった。ただ、耳元に寄せられた言葉だけは、脳に直接叩き込まれるように響いてくる。
鈍い反応で目を開く。瞼の隙間から僅かにのぞいた、冬空の凍てついた空を映したかのような青い虹彩が、鋭い蛇の目を見返す。そこには人間的な理性を取り戻した落ち着いた雰囲気と、目の端に僅かに溜まった涙があった。
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