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Re: 【 指名制 / 3L 】耽溺のグランギニョル【 人外提供 】 ( No.94 )
日時: 2025/04/28 21:18
名前: ウィリアム・ロックウッド (ID: hoeZ6M68)

>>93

>レンブラント

 どこか受け流すような台詞の中には、適当にあしらうような雰囲気はなく、含みのある表情に思わず押し黙る。次に気づけば目の前からその姿は消えており、背中から肩へと手がかけられていた。翻弄されて驚きもあるが、それよりもなにか言ってはならないことを言ったような気まずさがあった。
 謝るべきかと考えているうちに腕が伸びてきて、背中からひやりとした彼らの体温とも呼べる気配を感じる。くすぐったさに僅かに顔を逸らすが、投げかけられた言葉にすぐに返事はできなかった。
 幼かった自分が聞けば飛び跳ねて喜びそうだ。唯一、絶対の価値。
 瞼をきつく閉じ、一度大きく呼吸をする。高まりかける心を叱りつけて心の奥底に閉じ込める。
 誰に何を言われても何とも思わないが、その中にも絶対に侵入されたくない場所もある。
「……そろそろ食事の時間ですか?」
 平常通り、はにかんだままウィリアムは会話を再開した。彼の言葉の裏に、食事の催促を読み取ったかのように。
「そんなに褒められても私には何もありませんし……先ほどの演奏と、私の下手な話にお付き合いいただいたお礼に、どうぞ味見ぐらいなら。あ、でも痛いのはやめてくださいね」
 柔らかくあけすけのように見えながらも、この言葉の先には拒絶がある。それ以上入り込むなという無意識の攻撃性が滲むのを、本人も自覚していた。実際、相手がどんな意図をもっているかは分かることなどないが、それでも。
「腹が空いているときほどむなしい時間はありません、友人を助けられるのであれば、私が差し出せるものなら差し出しますよ」