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>>803

「ねえねえ、大神君って二式さんのどこが好きなの？　前までの二式さんみたいな地味な子がタイプとか？」
「やっぱり二式さんの顔が、好きなんですか？」
　アカネの問いかけに続くように、ユキは翔一の腕に胸を押し付ける。
　最近まで特に仲良くなかったのに、彼女が前髪を分けて顔を出した時期と被っていたので顔で選んだと思っているらしい。
「……浮気者」
　四継は密着している三人を見て拗ねたように顔を背けつぶやく。しかし顔の話をされて気にしているのか寂しそうにした。