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>>805

　四継は翔一の言葉を聞いて少し嬉しそうに頬を赤くする。
「今日だけなんだからいーじゃん」
「私も、大神君と手繋いでたい」
　アカネは離れようとする翔一の腕をより強く掴み、手を握ってユキも指を絡めた。

　終は後ろで内心女子たちに呆れながら、四継と腕を絡ませる。
　彼が目配せをして、もう一人の男子が反対の腕に手を絡ませた。四継は驚いて顔を赤くする。
「ちょっと狩沢君っ」
「気になるみたいだし、君たちが嫌じゃないなら四継ちゃんも同じようにしたら良いんじゃないかな？　まさか女の子の好意を無下にするなんて、男として情けないことはしないよね。大神君」
　終は微笑んで翔一に圧をかける。嫌でもユキたちに付き合わせようとしていて。