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>>806
「柚月ちゃんのためならどこにでも連れて行ってあげるからね」
　クスッと笑って言う。少しして店に着くと、駐車場に車を停めて下車する。助手席の方まで来て扉を開けた。

>>808

「私は……他の人が翔一にベタベタするの、嫌、かも」
　四継はためらいながらも返す。終はジッと四継を見るが、微笑んで大人しく腕を離し男子にも離させる。
「彼女さんが嫌がってるみたいだから。ユキちゃんもアカネちゃんも離れよっか」
「えー……」
　アカネとユキは不満そうにしつつ翔一から離れた。

「残念だよ。もう少し四継ちゃんの胸見てたかったのに」
　終は翔一の横を通り過ぎる時に小さくつぶやいて笑い、ユキたちを連れて前を歩く。
　四継は翔一の隣に来て袖を掴んだ。
「翔一、邪魔してごめん……なんかその、やきもち妬いちゃって」
　怒ってるかな、と申し訳なさそうに見上げる。