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Re: 愛しきプシュケの式日に、ルサンチマンは嘯いた_指名式、BNL ( No.100 )
日時: 2025/11/18 11:55
名前: ざざ (ID: YDB1PS/y)

 

 想定外だったのは――本当は私の方なのだと思う。
ただ役に立ちたい、それだけを伝えたつもりだったのに。
差し出した言葉の何倍も優しくて、何倍も真っ直ぐで、
まるで包み込むような温度で返されてしまえば

 「……ジーク様は…どうしてそこまでわたくしを……」

言葉が細く揺れる。
恥ずかしい。嬉しい。胸がいっぱいで、どの感情が先かもわからない
ああ、そんなふうに言われて、どうして平静でいられるだろう。
なぜ彼はそんな言葉を私に向けてくれるのか

けれど、だからこそ応えたいと思った。

 「え、えぇ…! きっとお役に立ってみせますわ」

 自分の頬が熱を帯びていくのが分かる。
 それでもはっきりと言葉にした。
 けれど、だからこそ――応えたいと思った。

 「え、えぇ…! きっとお役に立ってみせますわ」

自分の頬が熱を纏うのがわかる。
それでもはっきりと言葉にした。
私が働くことで、ほんの少しでも彼の負担が軽くなるのなら。
それ以外の理由があるとは知らずに。

「それで少しでも休める時間が取れたら……
ぜひ、ハーブティーを淹れさせてください」

小さく息を整えてから、そっと微笑む。

「一緒に飲みましょう」

その言葉に自分の想いが乗ってしまったのが分かって、胸がまた静かに鳴った。
けれど顔を前へ向け、歩みを揃える、重ねられた手の温もりが、どこまでも心強かった。