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Re: 愛しきプシュケの式日に、ルサンチマンは嘯いた_指名式、BNL ( No.18 )
日時: 2025/11/07 08:18
名前: ざざ (ID: eiOwwwRL)

 
その黒髪は夜の絹のような艶を帯び、束ねられた毛先は柔らかく揺れる。

そして何より、桃色の瞳――朝露を湛えた桜の花びらのように儚く、

私の視線を釘付けにするほどに全てが美しい。



「……姫?」



その一言に、私の頭の中は混乱の渦に飲み込まれた。

(姫……? 私が……?)

違う。

私はただの、皇子にとって名前すら知らぬ街の小さな存在のはずだ。


考えがぐるぐる巡る間に、皇子は割れ物を扱うかのように、軽やかに私を抱き上げた。

女性とはいえ身長170cmもある私を、何事もないかのように抱き上げ

軽口まで洩らすその余裕に、思わず息を呑む。


「歩けますので……どうか、降ろしていただけませんでしょうか」


慌てて腕に抱かれたまま、私はかすかに身をそっと反らす。

胸の奥が、恐れと緊張でぎゅっと締めつけられる。

「この国で最も尊きお方、第一皇子にご挨拶もできておりませんわ。

この……無礼を、どうか詫びさせていただきたく存じます」

声は震えるが、真心を込めようと努める。

皇子の腕に抱かれるだけで、理性は揺さぶられ、心は落ち着かない。

この国で最も尊い方に片膝をつかれ、抱き上げられる――

この恐れ多さは、言葉にすることさえ許されない畏怖に満ちていた。


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スレ主様の世界観や皇子様達は本当に素敵ですし
ロルもとても上手ですごく楽しいです!
こちらが稚拙な文で本当に申し訳ありません…!!
ジーク様を沢山の愛で包めるようリンデンには頑張ってもらいますのでこのような文ですがお付き合い頂けると幸いでございます。