大人なりきり掲示板
- Re: 愛しきプシュケの式日に、ルサンチマンは嘯いた_指名式、BNL ( No.37 )
- 日時: 2025/11/10 19:15
- 名前: ざざ (ID: 04PJI6mD)
陽が傾き始めた頃、黒い電話の前で、本日何度目かの往復を繰り返していた。
目の前で立ち止まり、深く息を吸い込み、受話器へと手を伸ばす。
けれど、回そうとした指は途中で止まり、そのままそっと引っ込めてしまう。
離れようとしては、いや、やはり――と戻る。
先ほどから、この調子で落ち着かない。
家主のいない今こそが、絶好の機会だというのに。
気が付けば、ただ時間ばかりが過ぎていた。
(……あの方は第一皇子ですのよ。おいそれと軽々しくお電話して良い立場ではありませんわ、リンデン)
自分にそう言い聞かせながらも、胸の奥は静まらない。
柔らかな桃色の瞳の下に刻まれた夜の跡
あの、かすかな影が頭から離れなかった。
ハーブティーは飲んでくださっただろうか。
どうか、よく眠れたのなら……。
別れたあの日から、そのことばかりが気になって仕方がない。
(……もし眠れたのなら、それは皇子のお身体のため。尊き方のご健康のためですわ)
そう心の中で繰り返しながら、本日何度目かも分からぬ深呼吸をする。
静かな部屋に響き渡りそうな心音を必死に抑え、懐から名刺を取り出した。
小さく並ぶ数字の列を指先でなぞり
震える指で、ゆっくりとその番号を回した。
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心臓がばくばくリンデンですが…!!電話交流開始よろしくお願いします!
お約束当日ぜひ他の皇子様とも会わせていただきたいです、リンデンはきっと約束の時間よりも早く待機しているタイプだと思うので…。
ジーク様の過ごし方とても気になります…!!主様が面倒にならない程度に見せていただけたらすごく嬉しいです!
引き続きよろしくお願いします。
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