大人なりきり掲示板
- Re: 愛しきプシュケの式日に、ルサンチマンは嘯いた_指名式、BNL ( No.39 )
- 日時: 2025/11/10 20:41
- 名前: ざざ (ID: 42vEC8Xu)
少しの間をおいて、受話器の向こうから声が届いた。
それは、先日お会いしたあの穏やかな皇子のものとは、わずかに違っていた。
誰かと約束…?と言うよりも毎夜会っているような言葉と甘い声音に思わず息を呑む。
驚きのあまり、名を名乗ることさえ忘れてしまった。
電話の向こうの皇子も、何か違和感を覚えたのか、短い沈黙のあとでそっと言葉を落とした。
「__リンデン姫…?」
自分の名を呼ばれはっとして我に返る。
「あ……名乗らず申し訳ありません。
リンデン……ですわ」
慣れない電話の受話器が、なぜだか重く感じられる。
先ほどから胸の奥で騒ぐ心臓の音が、言葉を邪魔してしまう。
「もう、あなたからのお電話は頂けないものとばかり…」
皇子の静かな声音に、どこか安堵を覚えてしまった。
その言葉が胸に沁み、罪悪感が少しずつ広がっていく。
「……ジーク様が、きちんとお休みになれているかどうしても気になってしまいましたの。
あの…、茶葉はいかがでした……?」
口にしながら、思わず声が小さくなっていく。
こんな些細なことで電話をしてしまうなんて。
けれど、確かに気になってしまったのだ。
あの日、名刺を懐へ忍ばせた瞬間から
あの方の夜が、どうか安らかであってほしいと、そればかりを祈っていたのだから。
ーーー
ジーク様が引っ張りだこな様子にちょっと笑顔になってしまいました…。
ハーブティーも拾ってもらえてすごく嬉しいです!
主様の文章が本当に読みやすくて、すごく楽しいです…!!
これからの皇子様達との交流にずっとわくわくしております!
こちらで私は引っ込ませていただきますのでご返信等蹴ってくださいませ。
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