大人なりきり掲示板
- Re: 愛しきプシュケの式日に、ルサンチマンは嘯いた_指名式、BNL ( No.52 )
- 日時: 2025/11/12 12:17
- 名前: ざざ (ID: akyskkyw)
期待させまいとするのは、きっと彼なりのご配慮なのだろう。
もちろん、当日に何か公務が入れば、そちらを優先してほしい。
けれど「後日」と添えられた一言が、胸の奥をそっと揺らす。
もしかすると、明日のディナーが終わってもまたお会いできる日があるのかもしれない。
そんな淡い期待を、気づかれぬように押し隠した。
「お迎えに」
その言葉に、はっと息を呑む。
皇子はごく自然に迎えに来てくださるつもりなのだろう。
しかし、これ以上何度もお世話になるわけにはいかない。
「ジーク様……お心遣いはとても嬉しいのですが…
よろしければ王宮でお待ち合わせいたしませんか?
図書館にも立ち寄りたくて……それに、お庭も少し散歩したいのですわ」
言葉を選びながら、できるだけ自然に、必死に理由を重ねた。
これ以上、皇子のお手を煩わせてはならないと自分に言い聞かせながら。
料理の好みを尋ねられたとき、ほんの一瞬、言葉に詰まった。
これまでの食卓といえば、乾いたパン、枝葉のために滋養を取るだけの冷めたスープ。
食事とはただの務めであり、味わうものではなかった。
「……気張らずに、ジーク様と温かいものを頂けるなら…」
そう答えるまでに、少しだけ考えた。
けれど声色はいつもと変わらぬよう努める。
皇子に、自分の過ごしてきた冷たい日々を悟られぬように。
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ご相談ありがとうございます!
ジーク様の優しさがわかるご提案ですが…馬車はもちろんお断りしてそうなのでその通りにさせていただきます。
ロメロ様との交流とても楽しみにです…!!
少し早いぐらいについてお庭を歩いているかと思うのでそこでお会いできたら嬉しいです。
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