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Re: 愛しきプシュケの式日に、ルサンチマンは嘯いた_指名式、BNL ( No.65 )
日時: 2025/11/13 18:11
名前: ざざ (ID: eiOwwwRL)



軽やかな仕草――あの一瞬の目配せや、無言の含みを持つ動きに、どれほどの女性が心を奪われてしまうのだろうか。
慣れたような振る舞いも、決して嫌な軽薄には見えないのは、彼の人柄ゆえなのだろうか。

「まぁ……本当に困ってしまいましたわ。
では、三度目のお目通りの前に――そっと雲の陰へ隠れてしまいましょうか」

微笑を添えて、穏やかに冗談を返す。

先ほどから差し出されたその手を、いつまでも取らずにいるのは、いささか失礼かもしれない。
けれど、もし取らなければ――きっと彼は、そのまま下ろすこともなさらないだろう。

逡巡ののち、指先がわずかに触れるほどに手を寄せた。

「ふふ、ありがとうございます
……では、約束の時刻までのひととき、少しだけわたくしの相手をしていただけますか」

美しいドレスを見るのは好き。
実際に身にまとうことは少ないけれど、その色合いや布の揺らぎには、目を奪われることもある。

ただロメロ様のもとへ歩み寄る足取りに、警戒がまったくないわけではなかった。
けれど「皇子なのだから大丈夫だろう」と、そう静かに自らを諭す。