大人なりきり掲示板
- Re: 愛しきプシュケの式日に、ルサンチマンは嘯いた_指名式、BNL ( No.79 )
- 日時: 2025/11/15 20:08
- 名前: ざざ (ID: 7vKQ3OBD)
席に落ち着くとすぐに、テーブルへそっと置かれた二つのグラスが目に入った。
淡い透明と、濃いピンクが揺らめき
まるで薔薇の花弁をそのまま閉じ込めたかのような、可憐で華やかな色合い。
「……まあ」
小さく感嘆の声が漏れる。
「透明とピンクが綺麗で華やぐ色をしているでしょう?
これならあなたにも気軽に楽しめるのではないかと思いまして」
ジーク様が、ほんの少しだけ照れたように笑った。
その表情に胸の奥がふわりと温まり、
先ほどまで静まらなかったざわめきも少しやわらぐ。
「アルコールを飲んだことがない」と電話で口にしたこと
そんな些細な言葉すら覚えていてくださったのだと思うと、嬉しい気持ちが溢れ出してきた。
「ふふ……ありがとうございます。
こんなに可愛らしくて素敵なものをいただけるなんて……」
自然と口元がほころぶ。
グラスの中でピンクの光が揺れ、
気持ちまで華やかに染まっていくようだった。
同時に運ばれてきたのは、
淡い緑色のアボカドムースと、つややかなカズノコが並ぶ小さなアミューズ。
すでにテーブルの上はまるで小さな宝石箱のようで、
胸がわくわくと高鳴る。
けれど、皇子の前で浮つくわけにはいかず、
その気持ちはそっと胸の奥に押し込む。
代わりに、静かにジーク様の表情を伺った。
乾杯を促す雰囲気になれば、
グラスをそっと持ち上げ、彼の動きと合わせよう
そう思いながら、自然と背筋が伸びた。
ーーー
良かった(?)です…!!
後々の詳細も楽しみにしております。
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