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Re: 愛しきプシュケの式日に、ルサンチマンは嘯いた_指名式、BNL ( No.85 )
日時: 2025/11/16 10:59
名前: ざざ (ID: pqUQa2Av)


 再び食卓に向き合い、ひと口、またひと口と味わう私を
ジーク様はどこか慈しむように見守っていて、
その眼差しとふと目が合えば少しだけ恥ずかしそうに笑う

「それはお口に合ったようで何よりです。」

微笑む声は、食事の温度と同じくらい優しい。

そうして迎えた食後のデセール。
テーブルに置かれた瞬間、思わず息を呑む。

ガラス越しの光を閉じ込めたかのように
ナパージュがきらきらと輝き、
瑞々しいフルーツが宝石のように並べられたタルト。

そして、ほんのり甘い香りを纏うガレット。
そば粉の香ばしさが空気の中でふわりと踊る。

共に添えられたのは、シードル。
グラスの底で小さな泡がきらめき、
甘いひとときをさらに華やがせる。

「……まあ……なんて綺麗……」

思わず指先が口元に触れてしまうほどだった。

「本当に、素敵なものばかりで
わたくし……今日が夢のようですわ……」

胸いっぱいの感謝を、
できる限り落ち着いた声で伝えた。