大人なりきり掲示板

■ DOLL HOUSE. ■ ( GL )
日時: 2024/10/24 21:39
名前: スレ主 (ID: SLJTIlvx)




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       ■Dollhouse.■


 人形達だけの楽園 人形達だけの世界

 忘れ去られた人形達の、誰も知らない物語。



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       《 目次 》

       >>1 *History
       >>2 *Guide
       >>3 *Rule

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Re: ■ DOLL HOUSE. ■ ( GL ) ( No.1 )
日時: 2024/10/29 18:18
名前: スレ主 (ID: YjkuwNYn)



 ──HISTORY──


 西洋の辺境に位置する、廃れた屋敷。

 古くは屋敷の主人達が此処に暮らしていたが、数百年前に屋敷の主人が亡くなって以来、いつしかひとり、またひとりと次第に人は去っていき、今ではもう屋敷を訪れる者も居ない。

 かつての屋敷の主人がコレクトした麗しいビスクドール達。それも持ち主を亡くしてから長い年月を隔て、今や誰も知り得ない存在となっていった。
 屋敷に置き去りのまま人形達は誰にも発見される事なく、退廃の一途を辿る屋敷と共に、緩やかに朽ちていく運命だった。その筈だった。

 しかし、やがて人形はその目を覚ます。

 人間が介在しない、人形達だけの楽園。人形達だけの世界。それが此処、ドールハウス。
 無人の屋敷の中で生きる、時代に忘れ去られた人形達の誰も知らないお話。

 今から始まるのは、その物語の一幕。

Re: ■ DOLL HOUSE. ■ ( GL ) ( No.2 )
日時: 2025/05/30 19:43
名前: スレ主 (ID: LdHPPNYW)



 ──GUIDE──


【 屋敷 】街からは程遠い辺鄙の地に位置し、一帯が密林に囲まれた邸宅。嘗ての立派な佇まいを残した外観だが、かなり経年劣化が進んでいる。一部の外壁は崩れ落ち、住人が屋敷を去ってから決して短くない歳月が経過している事実を物語っている。遥か昔は街に繋がる道が舗装されていたが、時代の移ろいと共に密林に埋め尽くされてしまい、今は跡形も無い。

【 庭園 】嘗て美しく調えられ薔薇が咲き誇っていた庭園は見る影もなく、長きに渡る庭師の不在により、奔放に伸び広がった蔓が一面を這う。銅の錆びた古井戸にまで侵食した蔦が野放図に絡み合っている。

【 大広間 】屋敷の一階中央に位置する広大な広間。意匠を凝らした調度品の数々からは、過去の絢爛な生活の一端が窺える。広間の中央には長大なテーブルと、それを囲うように椅子が幾つも並ぶ。古びたテーブルクロスはかなり褪せている。

【 音楽室 】古ぼけた楽器が取り揃う音楽室。放置されたまま老朽が進み一部の楽器は使い物にならないが、辛うじて用途を果たしてくれる楽器も未だ残っている。その種類は幅広い。

【 書斎 】埃っぽい空気が漂う書斎。膨大な数の蔵書が所蔵されているが、押し並べて古い書物しか残されていない。殆どの頁は傷んでしまっているが、まだ本としての役割を果たしている。書斎の片隅は鼠達の住処となっている。

【 個室 】屋敷の二階に備わる複数の個室は、嘗て客室として使用されていた。現在は人形達が起居する個室として使用されている。個室と言えど、大きな屋敷の一部に相応しい広い空間。

【 人形 】数百年余りの長い時代を経て、ある日を境に自我に目覚めた人形達。当時の屋敷の主人が数多に所有していたビスクドール。人間と見紛うような美しい顔貌を持つ。人間と同様に動き、個体差はあるが感情のようなものを宿している。人間と大きく異なる点は、寝食を必要とせず、また痛覚を持たない。四肢は球体関節で作られている。

【 屋敷の主人 】歴代の当主がこの屋敷を本邸としていた。今から数百年前、後裔にあたる当主の急逝を皮切りに次第に一族の栄光は衰退し、それに伴い自ずと屋敷から人々の姿が消えていった。最後の当主が愛娘への贈り物として毎年ビスクドールを買い与えていたが、やがて娘は輿入れし、ビスクドール達は屋敷に残されたままとなる。しかし愛娘との思い出の品として大事に保管されていたようで、綻びや損傷は少ない。エントランスに飾り立てられた歴代当主の肖像画は今ではもう色褪せてしまい、輪郭がぼやけて容貌の判別が付きにくい。


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