大人なりきり掲示板
- 「「 帝都に咲かせたこの命 」」
- 日時: 2024/11/04 13:05
- 名前: 演者 (ID: 1IOn6C75)
夢か真か
怪奇劇場。
怪人赤マントは
幻の國にて
ひとつの歌を詠いました。
その歌は
大きく大きく
変化してしまい
人々を
飲み込んで
しまったのです。
さぁ
その歌とは。
咲かせてみせましょう、
あの國で。
─────── 帝都に死す ─────────
Page:1
- Re: 「「 帝都に咲かせたこの命 」」 ( No.1 )
- 日時: 2024/11/04 13:04
- 名前: 演者 (ID: 1IOn6C75)
R指定/帝都に死す
↑の世界観で拾った孤児を可愛がりたい〜〜〜〜!!!となった次第です…!
メインストーリーとしては拾った孤児(性別問わず)を見世物小屋の人間が家族愛として育てあげる→育てられた子が成長して抱くのが家族愛じゃなくて恋愛だった→育ての親も段々と恋愛として自覚していく。
サブストーリーとして他の見世物たちが揶揄ったり相談に乗ったりの家族愛。
募集/一名様限定な特定のお相手様の募集。デフォネームは桔華(きっか)。性別問わず、元は拾われた孤児
提供/性別問わず、見世物小屋の演者(設定上募集よりも10前後歳上)
その他の演者たち
3L対応、ロルは中〜長で置きレスで私生活優先でのんびりと、
曲の世界観で歳の差恋愛したい〜!うさぎドロップみたいに可愛がっていた子を恋愛対象に見てしまう罪悪感と本能で揺れたい!そして成長した子をいつまでもでろでろに可愛がりたい…!もし同じく世界観が刺さった方がいれば…!!
- Re: 「「 帝都に咲かせたこの命 」」 ( No.2 )
- 日時: 2024/11/04 12:57
- 名前: 演者 (ID: 1IOn6C75)
ぼんやりとした内容を下記のように練ってみたのですが如何でしょうか。
メインストーリー以外のキャラクターはこんな人間も在籍している、程度の認識で全くもって構いません…!細かな所は目を瞑って頂けると有難いです。
もし孤児様の提供が男提供で可能でしたら、此方から恋愛対象としての提供を洒落とさせて頂ければと考えております…!
孤児を糸乃が見つけて拾ったのが約10年前、彩雲と孤児様がほぼ同期(もしくは彩雲が少しだけ先輩)で当時、齢5~7くらいで見世物小屋「春夢座( はるゆめざ )」に迎えられ、そこから約十年程を数多の地を巡りながら過ごしてきた。
彩雲と共に猛獣使いとして演目を担当し(彩雲が大蛇なのでそれ以外の生きものならお好きな生き物を!デフォは見世物小屋の漠然としたイメージに合わせて、メジャー過ぎずマイナー過ぎずな鰐つかい)多くの地を十年の歳月をかけて巡り、津々浦々を夢にまぼろし世の地獄として生きた噂と一座の名が有名に。
当初より一座で一番面倒見の良い洒落が子供の世話係として、時に兄として時に父親として世話を焼いてきたが彩雲は糸乃に特別懐いたことから、孤児様と一緒の時間を過ごすことが必然的に増えていた、加えて洒落も孤児様を特別贔屓で溺愛している。
孤児様は最初は生きる為に一座に迎えられたので必然的に強かった警戒心も10年の時の中で洒落への感情が家族愛ではなく恋愛としての愛情に変化していた。
孤児様からのアピールで気持ちだけなら既に落とされているのに子供時代や常識から認める事が出来ずにいる。
長々と垂れ流しをしてしまいましたが、勿論、上記はこう進めることが出来れば良いな…!程度の物なので、見て頂いた上でお相手に洒落ではなく違う演者を希望したい。や、孤児様の性別を女の子にしたい。など有りましたらお伝えください…!
洒落のポジションでこんな性格が良い、などと其方様の萌え萎えが有りましたら伝えて頂けると嬉しいです!。
此方の萌え萎えとしましては萌:地頭が良い、冷静、世渡り上手、口下手、一途、世話焼き、嫉妬深い、男前。/萎:気弱、病弱、ヒロイン、明る過ぎる、低身長。/ですが絶対ではないので参考程度に見て頂けると…!
●○●
時は大正後期か昭和初期か。
匿名「 夢か現か数多の地に歌を詠い世を賑やかす一座が有るぞ 」
匿名「 その歌は、その音は、そのリズムは、ラヂオで聞くノイズの交じる音とは到底比にならない魅惑的で魔性のそれだ 」
匿名「 死地に向かうその時に浮かぶのさ、生きた証よりもずっと鮮明な走馬燈になる 」
匿名「 その歌が聞こえればこの世の地獄を生きながらに経験出来る。嗚呼!他人の不幸こそ娯楽、愉悦、生きていると実感出来るぞ 」
匿名「 ねえお姉様、あれは異人さんの魔法なのかしら。本当だとしたら……ウップ、なんて惨めでおぞましいの?。 」
匿名、匿名、匿名、匿名の老若男女が口を揃えて語り継ぐ尾鰭がついた噂話。
その一座が存在するのは現実なのか妄想の法螺なのか。
〜 笛、太鼓、弦楽器、 賑やかな音が近づいてくる 〜
「 余所行きの皆様、お待たせしました。 」
「 夢幻の時間が始まり始まり、私たちが春夢座に御座います。 」
○●○
い●名前:糸乃( しの )/座長
女/30代/160cm/容姿端麗、頭脳明晰、強運で非の打ち所が無い完璧主義/根は無情で血も涙もない冷酷な女/言うことを聞く子と阿呆な子が愛しい。/飴と鞭が上手い、その姿はある種の教祖のようだ。/
血の色をした紅を唇と目元に、綺麗に寄った端正な顔を白い兎の半面で隠す。/胸元の開いたジャケットと短い丈のミニスカアト、シルクハットと網タイツ。ハイカラなサアカス団の団長のような衣装。/肩口までの艶やかな黒髪、きつい眼差しの目を持つ。/
ろ○名前:陽炎( かげろう )/演目:ゲテモノ喰い
男/20代/170cm/脳の足りない知恵遅れ、歯と胃が強いので口に収まるものなら大概は食べる事が出来る事だけが長所/言葉は足りないが優しい男。/痩せの大食い、いくら食べてもひもじいのが悩み。/
鮫に似た先の鋭い歯、浅黒い肌、薄っぺらい腹。/ボサボサの黒髪、前髪が長いので顔が隠れている。/薄汚れた古臭い甚平と7cmほどの一本下駄。/大概がへらへらと能天気に笑ってる。/
は●名前:柘榴( ざくろ )/演目:達磨
女/20代中半/90cm/異人との間に産まれた子、西洋人形のように整った見目をしている。ただ、手脚のもがれた価値の無い人形だ。/優しくて意地悪、揶揄うのがお好きな不眠症の女。/
長い睫毛と大きな蜂蜜色の目、小さな唇とつんとした鼻。/足りない手脚がよく目立つ袖のない白のワンピース/お尻まで伸びた亜麻色の髪。/
に○名前:洒落( しゃらく )/演目:火吹き、道化師
男/30代後半/190cm/血縁者に異人がいると思われる、大きな背丈と空のような青い目を持つ。/情に厚く面倒見がいい、剽軽な男。/一座の兄的存在だが、鈍臭いので頼りになるかどうかは別。/奇抜な化粧で客寄せも行う、呼び込みパンダも兼ねている。/
色素の薄い黒髪、自然な短髪。/赤い紅でオーバーリップ、同じ紅を使い鼻先を丸く塗り片目を囲う。/白いシャツと千鳥格子のベスト、黒のスーツが衣装。/火吹き芸の際に失敗が多いのが焦げた衣装、腕や足など皮膚に残る火傷跡から推測できる。/
ほ●名前:梔子( くちなし )/演目:半陰陽
男/20代前半/160cm/見た目は愛らしく華奢な女、纏う布を剥ぐとそこに残るのは男でしか無い。/小生意気、口達者、地頭がいい腹黒。/基本的に自分以外を下に見て舐めている。/
サテン生地の安い布を使ったヒラヒラの浴衣ドレス/細っこい棒のような手脚/肩甲骨までの黒髪を高い位置で一つ結び/見目の良さを際立たせる綺麗目の化粧/
へ○名前:宿雨( しゅくう )/演目:解体
男/30代前半/169cm/医学、生物学に長けた知識を持つ。生き物が生きていられるギリギリを狙った解体ショーを趣味を兼ねて行う。/現実主義者、我儘、神経質なお医者様。/
黒いスーツの上に白衣を纏う。/艶やかな黒髪の短髪、目つきの悪い釣り目、チェーン付きの丸眼鏡。/愛想がなく濃い隈を蓄えている。/
と●名前:彩雲( さいうん )/演目:猛獣使い
女/10代中半/158cm/負けず嫌いの努力家、脳筋タイプ。/惨めな暮らしから抜け出す事に夢を見ている。/動物に好かれやすい。/
糸乃の衣装に近いロングスカートタイプの調教師衣装/黒髪の長髪を兎のように高い位置で二つ結び。/幼い顔つきで化粧は控えめ。/
●○●
もし上記設定で修正箇所や変更箇所が無ければ上に挙げた簡易キャラシートをベースに洒落のプロフィールをもう少し詳しく纏めさせて頂いたものを其の儘使わせて頂きたいと思っております…!
グダグダと長く綴ってしまい申し訳御座いません!
- Re: 「「 帝都に咲かせたこの命 」」 ( No.3 )
- 日時: 2024/11/04 13:18
- 名前: 演者 (ID: 1IOn6C75)
あれもこれも間引く事が出来ずに書いてしまい長々とした乱文なのですが洒落の加筆修正版です。
変更や修正など何でも伺いますので気になる点など有りましたらなんでもお気軽にお声かけ下さいませ…!
○●○
名前 洒落
読み しゃらく
性別 男
年齢 37歳ほど
演目 火吹き/道化師
演目の際には真っ赤な紅を使いオーバーリップ、鼻先に丸を描き、片目をぐるりと覆っている。基本的には喋る事をせずに演目を行うが大男が下手くそなお手玉を行うだけで盛り上がるらしい。意図しない失敗もそこで失敗の声を上げるとそこまでが演出だと思われるので有難い。
性格 名前の通り細やかな事は気にしないサッパリとした洒洒落落とした性格。/情に厚く献身的で自分よりも小さいものや弱い者を自分が犠牲になる程度で助ける事が出来るなら迷わずにその選択をするくらいには自己犠牲精神を持つ。その中でも特に目をかける桔華の為なら自分が持つ全てを投げ打ってでも幸せにしたいと考えている。/剽軽で巫山戯ている事が多いがその実は真面目で誠実な男。真面目が故に型に嵌った思考を浮かべる事も多く、頑固で譲らない面も持ち合わせている。/基本的に口数が多く頭に浮かべた事を直ぐ言葉に変えてしまう。どちらかと言えば無神経でデリカシーに欠ける。/自身の背丈を今一把握仕切れていないようで壁に肩をぶつけたり頭を棚に打つけたり、それ以外にも無自覚の鈍臭さから既に気付いていない怪我も多い。/基本的には一座の皆を愛している。携わる全員が家族で弟で妹で息子で娘だと考えて無条件の愛情を注ぐ。/桔華を相手にした時に限りどうしようも無い甘えや我儘、うざい程怠い絡みをしてしまう。それもこれも全部特別に桔華が可愛くて仕方がないからだと言う。/
容姿 止まる事を知らずにメキメキと伸びた身長は190に届くほど。程よく筋肉も乗った身体は男らしく引き締まって見える。日に当たっても焼けにくい白い肌だが手の甲や腕、首元、等等と重なる火傷跡が残っている。/少しばかり垂れた形の目元、つり眉、鼻が高く彫りが深い。青空のように澄み切った青の目が異国の血が混ざる事を証明している。/白のロングシャツと焦げ茶色をベースにした千鳥格子のベスト、首には黒色の大振りなリボンタイ、黒のスラックスを履くがセットアップのジャケットは無くしてしまったらしい。衣装として着るものだが打つけて汚したり塵や灰、火吹きの失敗で小火を起こしたりと焦がした跡が目立つ。余りにも酷くなればそこで漸く買い換えるらしい。/
備考 五歳を迎える前に母親が病死、孤児となる。当時洋服を取り扱ったのが成功し富豪の一人として名を挙げた糸乃の父親に拾われて使用人として迎えられることに。そこで文字の読み書きを始めとした計算や生きる術など多くを学び、十代を後半に差しかかるまでを過ごす。その頃、一人娘だったことに目をつけられて糸乃の父親が殺害される。恐らくは身内の犯行だと思われるが今となっては解らず終い。売られるか殺されるか何方にしても遅かれ早かれと云った糸乃を連れて逃げ出し、同じような孤児を一人また一人と増やしながら転々とする暮らしをして今に至る。/桔華と彩雲が共に一座に迎えられた時、他の身寄りがなく一座に来た誰彼よりもずっと幼い二人に胸が詰まり世話役を買って出たのが始まり。とは言え己の鈍臭さに嫌気をさしてか彩雲は早々と糸乃に懐いてしまったので胸を張って育て上げたと言い切れるのは桔華にあたる。/当初、大男が鈍臭くも失敗を交えて喋ること無く動作や身振り手振りと派手な化粧で幾つかの芸と締めに火吹きを行う事で演目にしていた事から、彩雲と桔華の演目を検討していた糸乃へ桔華を自分の補佐として傍に置きたいと交渉したが私情が強いと却下された過去を持つ。今も尚、鰐を扱う桔華をみる度に神経をすり減らしている。/日々見せられるアピールを子が親にする物だ、年上に憧れる年頃なのだ、そんな風に己に言い聞かせて正面から向き合わないようにしている。本音は成長し大人に踏み込みつつ有る桔華に対して不純な気持ちを抱いているのでそれを認めることを恐れている。/身体の大きさに見合う大飯喰らいで陽炎と一緒に盗み食いを働いては目撃者に叱られ、怪我を増やしては宿雨に叱られる。デリカシーが無いと梔子に叱られて、髪の梳かし方が雑だと柘榴に叱られる。多くの場所で叱られながら、それが全て洒落だから仕方ないに落ち着き「桔華に言い付ける」となるまでが一連の流れ。/酒も煙草も嗜好品と呼ばれる物が大体好物。酒と煙草に関しては依存しており長期に渡り我慢することが出来ないらしい。/
- Re: 「「 帝都に咲かせたこの命 」」 ( No.4 )
- 日時: 2024/11/04 13:59
- 名前: 演者 (ID: 1IOn6C75)
お話を綴り始める前に各位それぞれの関係性の解像度を少し高めておきます。
洒落とその他団員達との関係性/桔華とその他団員達との関係性について個人的に知見を深めておきたく……
下記、桔華目線でのその他団員達への印象や関係性のイメージ等簡単に記載しておきます。長々と綴ってしまいましたが、参考までに…!解釈不一致等ございましたら何なりとお申しつけください!
───
◎ 糸乃
何の気まぐれか、行き倒れそうだった桔華を春夢座に引き入れてくれたお方。内容はどうであろうと、自分に生きていく為に必要なもの(仕事や常識、教養等)を知り得るきっかけをくれた糸乃に感謝しているし尊敬もしている。どちらかというと洒落より糸乃こそ自分にとって「親」という認識が強い。洒落とは別ベクトルで絶対的な存在。
◎ 陽炎
何でも食し、しかも大喰らいときた。桔華に言わせれば“陽炎が一番ヤベエ奴”「あんなもん食えるなんてどうかしてる」「見ているだけで胃もたれする、吐きそう」とよく溢している。その内自分のところの鰐も食われてしまうのでは、と危惧して「うちの子は食べちゃいかんよ」と言っては「食べないよ」といつもの笑みで返されている。
◎ 柘榴
よく洒落との話を聞いてもらう。自分の感情を言葉にしては柘榴に揶揄われている。自分の話を楽しそうに聞いてくれる柘榴が愛らしく、それが嬉しくて何かあるとつい柘榴に話に行ってしまう。良きお姉さん的存在。桔華が洒落以外で唯一自ら世話を焼く相手でもある。いつも優しく丁寧に髪を梳かす桔華に洒落も桔華を見習ってほしいと溢す柘榴がいるとかいないとか。
◎ 洒落
言わずもがな、想い人。良き兄のような存在だと思っていた筈が、その気持ちが恋情だったことに気がついた。手隙の時ほど洒落の側をついて回っている。自分は鰐に懐かれずとも嫌われてはおらずそこそこ信頼関係は築けていてそれなりに芸も出来ているので、度々火吹き芸で火傷を負い普段も怪我が多い洒落を見て「俺の心配するより先に自分のこと心配した方がいいよ」と常々思っている。心配だし何もないのが一番いいけど、その火傷痕すら愛しい。毎度毒を吐きつつも甲斐甲斐しく洒落のドジの後始末をする。洒落の世話を焼くのは好き。
◎ 梔子
話を聞いてもらう相手が柘榴だとすれば、アドバイスを貰いにくる相手が梔子と言ったところ。中々性の悪いアドバイスをしてくる。絶対話し相手と相談相手が逆だと分かっていながらも桔華的にはこれがしっくりきているらしい。口が達者な梔子の喋りや多彩な語彙は勉強になる。上手く言葉に出来ない何かがある時に上手く言語化してくれる。洒落の次に懐いている人は誰かと言われれば梔子と答えるだろう。
◎ 宿雨
典型的な趣味が悪いお兄さんという印象。第二の相談相手。根気強く話をしていれば怪訝そうにしつつも簡潔に辛口なアドバイスを一言ばかりくれることがあったりなかったり。最後には大概洒落の怪我の多さはどうにかならないのかという小言を溢される。
◎ 彩雲
同じ年頃、同じ時期に一座へ入ってきた謂わば同期。桔華と彩雲は諸々対極にあるイメージ。そりが合わないのかと聞かれればそういう訳ではないが、だからといってそりが合うのかと聞かれればそういう訳でもない。が、お互いサッパリと割り切った良い関係性を保てている。良き同僚であり、仲間であり、親友であり、家族である。彩雲のところの大蛇にはあまり好かれていない。
更に補足となれば良いのですが分かり難かったら申し訳ないです…!演者視点から桔華への振る舞いや関係性を真似て纏めさせて頂きます。
更なる肉付けとして下記の補足なのですが解釈の違いやより良い希望など有りましたらいくらでもお伝えください…!
○●○
○糸乃
「 面白い話をしてあげましょうか。……こんな狂った世界にあっても、優しさって育つのよ。不思議なことに。────桔華、貴方を見てると本当にそう思えるわ。」
拾う事を決める孤児は気紛れに違いない。桔華を選んだのも偶然立寄った町で偶然今にも死んでしまいそうなか細い命を見つけ、偶然人員を探していた。偶然先に見つけた孤児と同じ頃合の年の子で、偶然にも諦めない目をしている事を見抜く事が出来た。
努力を惜しまない勉強家な桔華に多面に渡る生き方を教えて来たその人。生きる為にしなければならない取捨選択、情だけでは食い物にされて終わることも。時々、本当に時々、それもまた気紛れで他の皆には内緒で荷物持ちとして桔華を買い物に付き合わせ、帰りに甘味処へ立ち寄って好きなものを一つご馳走する。些細なこと、短く暖かいその時間を気に入っている。洒落が思いを認めずにまごついている姿が楽しいから、今はまだ的確なアドバイスを飲んでいる。
○陽炎
「 キッカ、遠慮は要らない。その量じゃ一刻もすれば腹が減るぞ、カゲロウのメザシも分けてやろう。 」
生きる事とは食べる事だと疑わない男にとって、桔華は遠慮をしているのだと疑わない。特別に自分が大飯食らいだと云う認識が薄いので己を基準にしてまだ空腹だから、育ち盛りの桔華はもっと腹を空かしていると純粋に思っている。演目として鶏や鼠、百足に猫と種を問わず生きたままでもペロリと食べてしまう事が出来る己にとって大きく身の乗った鰐はと言えば、美味しそうで仕方がない。そんな食い意地の張る男だが、桔華の事を弟のように可愛がるので自身の食べ物を分け与える事に躊躇いは無い。恋愛云々の考えが欠けるので恋慕に関してはわからない。ただ、桔華と洒落が楽しそうならそれでいいと思ってる。
○柘榴
「 素敵な櫛を貰ったの、椿油を染み込ませたつげ櫛。桔華には貸してあげるわ、梳かしてあげることは出来ないけど使ってごらん。本物の烏みたいに艶が出ると思うの。……んふふ、陽炎に食べられないように気をつけて 」
丁寧に優しく世話を焼いてくれる桔華が可愛くて仕方がない。髪を整えてくれる間に聞く話の時間も大好き。大概が洒落絡み、そして更には洒落の鈍感さや野暮で無粋な面に時に同情して時に笑い時に励ましている。不眠症で持て余した夜、夜中に起きてきた桔華と話をする静かで落ち着いた時間がお気に入り。ある程度の時間がくれば先に寝たフリをして桔華が眠るのを待ち、静かな寝息が聞こえてくるといつもより寝れる気がする。可愛い弟の恋心を応援している。
○洒落
「 桔華ぁ、お前ほんとにでっかくなったなあ。もっともっと大きくなって、そしたらさ誰よりも幸せになるんだぜ。桔華が幸せなら俺も幸せなんだ。 」
溺愛人、馬鹿親、過保護。成長したのは知っているがいつまでたっても出会ったばかりの頃の小さな姿が頭を過り、庇護の対象で守るべき可愛い子だと思ってしまう。時折見せる大人びた姿にどきんと心臓が鳴ることも、認めてはいけないとブレーキを掛けているだけで桔華を特別な意味で愛していることも共に自覚している。数々の失敗の後始末をさせてしまっている事に反省しつつ、桔華は頼りになるなあと能天気に捉えてしまうから質が悪い。世話を焼いているつもりが気付けば逆転してしまっている事に情けなさを感じつつ、成長が嬉しい。空き時間に何処か行くとしたら先ず桔華を誘うのは常のこと、桔華が好んで食べられる物をさり気なく食卓に選ぶなど贔屓が目立つ。重度の喫煙者だがただ一人、桔華が近くにいる時だけは副流煙さえも浴びせたく無くて我慢することが出来る。我慢出来ない時はそっと席を外して外に吸いに行く徹底ぶり。時折適量を超えた飲酒でへべれけになり、誰彼構わずただ只管に桔華の可愛さ格好良さ愛しさを誇り自慢する時間がある。その時は大抵が桔華を呼ばないと口を閉じることが出来ず、永遠と語り続けるらしい。
○梔子
「 なあなあ!桔華あ、オレ今日の夜の飯当番なんだけどよう。むりむり、代わってくれよお。頼むって!なっ、このトーリ!……へへへ、桔華が代わってくれんなら同じこと洒落にも頼んでやるよ。そしたらサ!オマエら二人で飯番だろ。なーんだ、寧ろオレに感謝して欲しいくらいだ! 」
男目線で見て可愛く見えるか?今日のオレは可愛いか?衣装こっちとこっちどっちが可愛い?、簡単なことから面倒事までを引き連れて話し掛けに来る。気負う事無く等身大で接することが出来るので桔華がお気に入り。衣装選びにしても忖度無く素直な感想をくれるのでだから好き。特別何かする訳でもなく、ただ下らない話をして聞いてもらうだけで充分楽しい。桔華が本気で恋慕を抱いていると知っているのでその面に関して揶揄ったりバカにしたりは絶対にしない。ただ、交渉のそれとして使うくらいにはずる賢く頭が切れる。
○宿雨
「 桔華、もう少しで貴方のお気に入りが肌を焼いて戻ってくるぞ。水といつもの薬を用意しておけ。………どうしてあの間抜けはしなくていい怪我を態々拵えて戻ってくるんだ?」
率先と世話を焼きたがる訳では無いが、一番の年下を可愛がるくらいの甲斐性は持ち合わせている(と、思っている)普段こそ釣れず早々と話を切り上げようとするが、桔華が本気で悩んでいるその時にはその塩梅を見抜き紐解くように最後まで聞き受け、その上で優しいとは言えない辛口で的確な意見を送る。鰐を扱う以上生き物について知っておくべきだと、勉強家の桔華に偏った知識を与えている。成長盛りの男である桔華の食事量には心配も持っているようで、突拍子もなく「洒落、その肉を桔華の口元まで運べ」と命じて桔華が食べざる得ない状況を作ることも。恋愛沙汰には関心が無いが、色恋で浮き沈みを見せる桔華と洒落を観察するのは嫌いじゃない。
○彩雲
「 あ〜!!!桔華だけまた洒落さんに甘やかされてる!!ずるい!!あたしだって糸乃さんと町に遊びに行って金平糖ほしい!!!良いもん、今から糸乃さん誘いに行くんだからっ」
同じ様な境遇、同じような年頃、同じ様なタイミング、そんな風に似た環境で出会ったからか特に桔華に対してのライバル視が強い。桔華より少しでも良い演目をこなして褒められたい。ライバル視しながらも自分のほうが姉のような気持ちでいる。いざと云う時にその考えが表に出るらしく、桔華が困った時や辛い時にはさり気なくサポートや手助けを行っている。ドジの多い洒落よりも完璧を具現化した糸乃に懐いているので洒落が桔華を特別扱いする事に対して妬みはない。寧ろ日々成長して行く待で黄色い声が増える桔華が洒落を選ぶことに対して「桔華ってば男の趣味が悪いのね!」と悪意なく純粋に思っている。飼い慣らす大蛇は「朧(おぼろ)」と名付けており、彩雲とほぼ同じ背たけの長さがある。共に演目をこなすからか朧は鰐ともいい距離感を保っている。彩雲が桔華を相手に金切り声を上げるから、その影響で桔華の事をあまり好んでいないようだ。
- Re: 「「 帝都に咲かせたこの命 」」 ( No.5 )
- 日時: 2025/06/14 19:52
- 名前: 演者 (ID: 3EnE6O2j)
上げさせていただきます。
Page:1