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追加です


キャスト

杉沢彩音　　Ayane-Sugisawa




...１８話


それから・・・・・・

私は、杉沢さんとよく一緒にいるようになった。
もちろん夢原たちからのいじめは続いているけれど、杉沢さんといると少しだけ楽になれた。


放課後、

いつものようにトイレに連れ込まれ、いじめられる。
その後に、杉沢さんとの待ち合わせ場所に行くのだ。



「杉沢さん！待った？」



待ち合わせ場所というのは、近くの小さな公園。
そこの一番大きな木の下だった。



「ううん。待ってないよ。・・・うわ・・・びちょびちょじゃん。大丈夫？」



そう言って、ハンカチで私についている水を拭き取ってくれる。
もちろんこの水は、いじめられている時にかけられたもの。


「大丈夫、気にしないで？杉沢さんと話すだけで私、こんなのへっちゃらになっちゃうんだから。」


笑ってそう言ってみせる。
すると、なんだかちょっと怒った様子の杉沢さんの顔が。


「・・・そんなのダメだよ！ちゃんと、辛い時には相談してよね！・・・あと、杉沢さんなんて呼ばないで。彩音でいいんだから！」


その言葉を聞き終えた時、思った。

・・・ああ、
　　私はなんていい友達をもったんだろう。

って。



「・・・うん。ありがとう、彩音。」

「どういたしまして、蘭ッ！」


私たちは笑いあった。


―――今の私と同じ過去をもち、
私のことを本気で心配してくれる、
最高の友達が、現在の私にはいる。


だから、どんなひどいいじめでも、耐えられるって。

そう信じてた。


・・・彩音がいれば、絶対に耐えられるって。





...続く