大人オリジナル小説

Re:  貧乏人―――――――――・・・ ( No.65 )
日時: 2009/05/14 20:26
名前: 葉音 ◆QBaRPVUX16
参照: http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=hanon1114

...第9話


こいつらってホントバカ。
体育が5時間目だったからか、誰も学校ではお金のことに気がつかなかった。


うまくいけば、夢原の立っているその場所は、私の場所になる―――――――――――――!!




...次の日。
クラスメイトが真っ青な顔で走って教室に入る。


「ちょっと・・・昨日帰ったら、私の財布がなかったのよ!」
「あたしもよ・・・絶対誰かがやったんだわ!」


それを私は廊下で見学していた。
面白いわ・・・・・・・・・。


私は教室のドアを開けた。
みんなびっくりしていた。


「・・・・・・瀬川・・・あんた・・・」


驚くのも無理ない。
今日の私の格好は、あんたたちよりも‘お嬢様’。‘お金持ち’。

人気ブランドのバッグに財布。アクセサリー。


「あんた・・・私のお金盗んだんでしょ!?」
「やってないわよ。そんなの。」

「じゃあ・・・どうやってそんな格好になったのよ・・・言ってみなさいよ!」


「・・・私・・・養子になったのよ。お金持ちな人たちなの。これで理由は言ったでしょう。」


いつもの私とは違うのよ。

クラスメイトはみんな黙った。



これで、夢原の場所は私のもの――――――――――!!!


続く...