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...第１０話


数日後には、夢原の場所は完全に私のものになった。
あれから私は、体育の度にお金を取っている。

絶対にみんなは、私のことを怪しんでいる。
目でわかる。

でも―――――――

もう手遅れ。
私の手元には、たくさんのお金がある。


逆らったら、何されるかわからないって―――――――――・・・

みんな分かっているから。



体育の授業にお金を盗むだけで、そんなにたまるとは思えないって？
たまるのよ。

夢原のお金があれば、何円でも何円でもたまる―――――――。


「ちょっと、早くパン買ってきてよね。」
「・・・・・・」


みんな私の言うことを聞く。
黙って購買に走っていくの。

夢原でさえ、黙ってる。
きっと、私がこんなに変わったことに驚いているから。


前のいじめられた私は、もうどこにもいない。
私は、強くなれた―――――――――――――――！！！


でも、ある些細な出来事からこの場所が簡単に奪われるなんて
　　　　思いもしなかった――――――・・・。




...続く