大人オリジナル小説

Re:  貧乏人―――――――――・・・ ( No.86 )
日時: 2009/05/19 21:49
名前: 葉音 ◆QBaRPVUX16
参照: http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=hanon1114

...第11話


――――――体育の時間。

私はまた見学しようと、先生の所へ向かった。
でも、今回は―――――

「瀬川さん、そんなに毎回具合が悪いんなら家で休んだほうがいいわよ?」
「え・・・・・・。」

家に連絡されても困る。
ていうか、誰もいないし―――――――・・・。

それをクラスのみんなに知られたらやばい・・・。


「や・・・やっぱり今回は授業うけます・・・。」


こうするしかないか・・・。
次の体育の時間に収集すればいいや。

私はグラウンドに出た。


「久しぶりの体育だなぁ・・・。」


グラウンドにクラスみんな並んでいる。
私も並ばなきゃ・・・。


2列ずつに並ぶ。
私と夢原は・・・隣どおし。


夢原が私を見てくる。
そして、小さくつぶやいた。


「・・・いい気になってられるのも今のうちよ・・・。」



―――――――――え・・・・・・・・・・・
どういうこと?


「瀬川さん!なにぼーっとしてるの!」
「えッ・・・す・・・すみません・・・。」



体育の授業なんか集中出来ない。
私の頭の中では、夢原が言ったあの言葉がぐるぐる回っていた。




その時の私は、まだ気づいていなかった。

       

 クラスメイトの1人が、今教室にいるということを――――――――・・・。



...続く