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〜２７話〜

こんなことになっちゃうなんて・・・

結衣　「助けてくれて、ありがとう。」

昨日、大っ嫌いなんてヒドイこと言ったあたしを助けてくれた。

薄情な人間でごめんなさい

勝手に勘違いして、勝手に嫌おうとしてた・・・

雅城　「怪我なかった？」

結衣　「うん・・・」

雅城　「授業、始まるよ。」

結衣　「うん・・・」

始まるけど・・・

雅城　「行かないの？」

結衣　「うん・・・」

行きたくない。

雅城　「ってか、何で同じ反応しかしないの？」

結衣　「行かないよ。」

行けないよ。

罪悪感でいっぱい。

そのせいで、顔も見れない・・・

雅城　「何で？」

結衣　「今日、雅城があんな目に遭ったのは、あたしのせいだもん・・・」

あたしは、人を好きになっちゃいけないのかな・・・

雅城　「何で？」

結衣　「あたしの代わりに雅城がいじめられることになっちゃったんだって。」

あたしのせいで、誰かが傷つく。

雅城　「何で？」

・・・同じ反応しかしないのは雅城もでしょ？

結衣　「佐々木さんと隆史くんがそうやって交渉したらしい。だから、ごめんね。」

雅城　「別に、結衣のせいじゃないし・・・」

あたしのせいだもん・・・他に誰のせいなわけ？

視界が歪んだ。

雅城　「すぐ、泣くなよ・・・お前のためならこんなの全然平気だし。」

結衣　「どうして？」

雅城　「守りたいから。結衣を泣かせたくないから・・・」

その言葉に大泣きしたあたし。

あたしのこと泣かせるのは、雅城の優しい言葉だよ・・・

雅城　「またまた、何で泣くわけ？ 俺、傷つけること言った？」

そういえば、この人、鈍感でした。

でも、あたしは気づかされました。

やっぱり、雅城が好きだということを・・・