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〜７話〜　前編

結衣　「どうして行く気になったの？」

雅城　「お前が心配だから。」

結衣　「えっ？」

雅城　「アイツじゃ何するか分かんないし。」

結衣　「隆史くんと２人もいいかななんて思ってたんだけど・・・」

なんてことを言ってるんだろう？

雅城　「邪魔になるならいいよ。行かない。」

いつもの雅城と違った。

結衣　「嘘に決まってるじゃん。本気にしてるの？」

雅城　「断ってくる。」



隆史　「ふ〜ん。行かないことにしたんだ。喧嘩すること多くない？」

雅城　「お前には関係ない。」

隆史　「まぁ、お前がいない分、結衣ちゃんと楽しく遊べるし。それにしても、かわいそうにね。いつも悩まされる上に、泣いてるじゃん。」

机に伏せている結衣を見て隆史が言う。

雅城　「お前には関係ない。」

隆史　「励ましてくる。」

雅城　「余計なことするな。」

隆史は雅城のすぐ目の前に立った。

隆史　「お前はサイテーだ。」

雅城　「・・・」

隆史　「結衣は俺のものだ。」

雅城は唇を噛み締めた。

雅城　「どうすればいいんだよ・・・」



隆史　「どうしたの？ 結衣ちゃん。」

結衣　「あっ、何でもないです。」

隆史　「俺にできることがあったら言ってね。」

結衣　「隆史くんって優しいですね。」

隆史　「役に立たないかもしれないけど結衣ちゃんのためならどんなことでもするから。」

結衣　「ありがとう・・・」

紀乃　「野中さん、ちょっといいかしら？」

結衣　「何ですか？」

この人が佐々木紀乃さんだよね？



紀乃　「貴方、このごろ調子に乗りすぎ。」

結衣　「はい？」

あたし何かした？

春菜　「あたしたちがどういうグループかわかってるの？」

佐々木紀乃、石川春菜、牧野愛美、瀬川小雪、岩崎彩夏・・・どういうグループ？っていわれても

彩夏　「『杉本隆史ファンクラブ』の会員よ。」