大人オリジナル小説

Re: あたしの恋はいじめへ発展!? ( No.29 )
日時: 2010/01/06 16:42
名前: クッキー ◆2XwiVo0D5s
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel4/index.php?mode=view&no=10296

〜10話〜 前編

雅城ママ 「まぁ! 何? その格好は・・・」

雅城 「何でもない。」

そう言って自分の部屋にこもった。



30分後・・・

部屋をノックする音が聞こえた。

「雅城・・・」

そして、聞き覚えのある声。

結衣 「ごめんね・・・」

雅城 「結衣・・・」

振り返ると結衣が立っていた。

結衣 「ごめんね・・・本当にごめん・・・」

雅城 「結衣・・・」

結衣 「あんなこと言ってごめん・・・」

雅城 「・・・結衣は悪くないって。」

結衣 「あたしが悪いんだよ。」

雅城 「結衣だったから。結衣にあんなこと言われたから、本当に悲しかった・・・」



あたし、本当はすっごく好き・・・

でも、口が悪くて素直になれないから・・・

今日は、謝ることと告白するために来た。

結衣 「あたし、雅城のことが・・・」

雅城 「結衣、俺、前からずっと好きだった。」

そう。雅城のことが好き・・・

結衣 「えっ?」

雅城が、あたしのことを〜!?

雅城 「こんな格好で悪いけど・・・」

結衣 「先に言われた・・・あたしも、あたしもずっと大好きだった!」

言えた。やっと言えた。ずっと言いたかった大好きを。

雅城 「ずっとお前のことしか見てなかった。初恋の人・・・」

結衣 「あたしも雅城以外の人を好きになったことないよ。」

両思いだったんだ・・・早く言えばよかった。

雅城 「でも、俺のこと嫌ってるみたいだから言えなかったんだよな。前に勇気を出して言ったらいきなり倒れるし・・・」

結衣 「やっぱりあの時・・・」

雅城 「そう。告白した。でも、フラれるのが怖かったからなかったことにしちゃった。」

結衣 「1つだけ言っていい? なんで今あたしが告白しようとしたのに先に言うなんて図々しい。」

ほら、また余計なことを言う自分・・・

雅城 「よくね? 両想いなんだし。お前はいつも一言多いんだよ。」

ですよね・・・

結衣 「人の告白の途中に邪魔するのが悪いんじゃん!」

雅城 「邪魔とは何だよ? 邪魔とは!?」

結衣 「あたしが勇気を出して言おうとしたのに!」

でも、すっごく嬉しかった・・・

雅城 「じゃあ、告白なんてしなければ良かった!」

怒らせちゃった。

いっつも、あたしのせい・・・

結衣 「あたしだって雅城じゃなくて隆史くんを好きになれば良かった!」

火に油を注ぐような発言・・・

自分でも、バカって思います。

結衣 「い、言い過ぎた・・・」

雅城 「『隆史くんを好きになれば良かった』それがお前の本音か・・・少しでも期待した俺がバカだった。あいつは女子がファンクラブ作るほどの人気だからな・・・」

結衣 「ごめんね。今のは嘘。」

雅城 「いいよ。もう、帰れ。隆史のことが好きなら隆史のところに行け! そして、隆史と一緒に俺を見て笑っていればいいだろ!」

雅城は、あたしに背を向けた。

結衣 「ごめんね・・・本当にごめんね・・・」

雅城 「帰れ! 1人にしてくれ・・・」

結衣 「ごめんね・・・」


雅城は、1人で泣き続けた・・・